有川浩のおすすめ小説・作品ランキング12選とあらすじ・レビュー【読書好き60人が選んだ】

有川浩のおすすめ小説・作品

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はじめに

有川浩(ありかわひろ)の小説・作品で、おすすめが知りたい方へ。

RAQ MAGAZINE 編集部では、読書好き60人に「一番好きな有川浩の作品は?」という独自アンケート調査を行いました。この記事では、その集計結果をもとに、おすすめの作品や読者の口コミ・感想を紹介します。

有川浩の小説・作品を読もうと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

そもそも有川浩とは


有川浩(1972年 – )は、日本の女性小説家・ライトノベル作家です。

ライトノベル作家としてのデビューでしたが、2013年には『空飛ぶ広報室』が直木賞候補に選ばれたり、代表作の多くがドラマ化・映画化されるなど、活躍の幅を広げています。

有川浩の人生

有川浩は、1972年6月9日に高知県に生まれました。

有川浩は、小さい頃からいろんな種類の本が無造作に転がっている家に育ちました。親がセールスマンを追い返せずに買ってしまった世界の童話シリーズや絵本の詰め合わせボックス、親が買ってきた子ども向けの百科事典など、文字通り、様々な本が家には転がっていたそうです。有川浩は、親から読めと言われることはなかったけれど、勝手に本を読むようになりました。

小学校時代は、児童文学などを中心に読んでいた有川浩ですが、中学校にあがるくらいで新井素子の『星に行く船』シリーズに出会い、いわゆる純文学を通ることなく、ライトノベルにのめりこんでいきます。その後、高校を卒業して大学に進むと、少年少女向けのライトノベルと趣向が合わなくなり、恩田陸や宮部みゆきの作品を読むようになりました。

さて、有川浩が物語を書き始めたのは保育園のときで、字が書けるようになると、すぐに物語をつくりはじめました。その後、社会人になるまで継続して小説を書き続けていましたが、新人賞でもギリギリのところで結果が出ず、プロの作家になるのを諦めて就職。社会人になると小説を書く時間はなくなってしまいました。

しかしその後、結婚・退職を経て暇になった有川浩は、再び執筆活動を再開して『塩の街』を書き上げます。これが第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞したことで、有川浩は作家としてデビューを果たしました。

2006年には、4作目の『図書館戦争』シリーズを出版。このシリーズは、『本の雑誌』が選ぶ2006年上半期エンターテインメントの第1位、2007年度本屋大賞の第5位、第39回星雲賞日本長編作品部門受賞、「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2008」恋愛小説部門の第1位などを獲得して、有川浩の代表作となりました。

さらに、2012年に発表された『空飛ぶ広報室』は、「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」の小説部門第1位を獲得。直木賞候補にも選ばれました。

有川ひろへの改名

有川浩は、2019年にペンネームを有川ひろ(読み方は同じ)に改名することを産経新聞で発表。 その理由は、幼なじみの友だちの息子が有川浩だと読めないからだそうです。

有川浩の作風と魅力

デビュー後、しばらくの間は自衛隊が未知の生物・物体と接触するというテーマの、SFやミリタリー色の強い作品を発表していました。これら『塩の街』、『空の中』、『海の底』は自衛隊三部作としても知られています。

また、2006年からは、現実世界が舞台となる作品も発表しています。

有川浩は、ライトノベル作家として知られており、本人も大人向けのライトノベル作家を名乗っています。ライトノベル作家と言いつつも、多くの作品はハードカバーで出版されており、『空飛ぶ広報室』は直木賞候補にも選ばれるなど、大衆向けの小説作品として広く評価されています

 

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有川浩のおすすめ人気小説・作品ランキング9選

読書好き60人にアンケート調査を実施しました!

今回、独自に読書好き60人にアンケート調査を実施しました

有川浩の一番好きな作品を教えてもらい、集計をした結果を口コミ・感想とともに発表します。

投票結果の一覧

以下が、全ての投票結果です。

  • 1位:図書館戦争シリーズ(14票)
  • 2位:阪急電車(12票)
  • 3位:植物図鑑(8票)
  • 4位:塩の街(4票)
  • 4位:海の底(4票)
  • 6位:クジラの彼(2票)
  • 6位:明日の子供たち(2票)
  • 6位:レインツリーの国(2票)
  • 6位:ストーリーセラー(2票)
  • 6位:旅猫リポート(2票)
  • 6位:3匹のおっさん(2票)
  • 6位:空の中(2票)

6位(2票):『クジラの彼』

『クジラの彼』のあらすじ

あらすじ

「沈む」んじゃなくて「潜る」。潜水艦とクジラと同じだから。

人数あわせのために合コンに呼ばれた聡子。そこで出会った冬原は潜水艦乗りだった。いつ出かけてしまうか、いつ帰ってくるのかわからない。そんな彼とのレンアイには、いつも大きな海が横たわる。

恋愛小説作品集。

Amazonより

『クジラの彼』のレビュー

投票者の口コミ・感想

自衛隊を舞台に繰り広げられる男女の恋愛小説はあまりないのでとても新鮮だった。国防を担う彼彼女らの現実をしっかりとした取材の元で書かれているのだろうと感じられて、大変読みごたえがあった。短編小説がいくつも読めて楽しい。

(30代・女性)

6位(2票):『明日の子供たち』

『明日の子供たち』のあらすじ

あらすじ

児童養護施設の特殊番組をみて「かわいそうな子たち」の力になりたいと思った三田村慎平は、児童養護施設職員に転職し、「あしたの家」に配属される。

施設の実情と彼の奮闘が描かれた作品です

『明日の子供たち』あらすじと感想(ReaJoy)より

『明日の子供たち』のレビュー

投票者の口コミ・感想

養護施設のことは、何となく想像がつくし、分かっているつもりでしたが、でもこの本は、思い込みや偏見を大きく覆すことばかりでした。施設で育つ子供たちの想いや実情に心打たれました。とても切なく涙無くては読めませんでした。すべての人が幸せになってほしいと思いました。私がお勧めしたい1冊です。

(50代・女性)

6位(2票):『レインツリーの国』

『レインツリーの国』のあらすじ

あらすじ

会ったこともないキミに恋をした。

メールから始まる二人の物語。恋愛小説の、新しいスタンダード。

きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。共通の趣味を持つ二人が接近するのに、それほど時間はかからなかった。まして、ネット内時間は流れが速い。僕は、あっという間に、どうしても彼女に会いたいと思うようになっていた。

だが、彼女はどうしても会えないと言う。かたくなに会うのを拒む彼女には、そう主張せざるを得ない、ある理由があった――。

読書メーターより

『レインツリーの国』のレビュー

投票者の口コミ・感想

ウェブサイトで知り合った男女がリアルで会い、物語は進んでいきます。

あらすじを知らないまま、有川さんの本だから、という理由だけで書いましたが、物語の途中まで、なぜ主人公の女性はこんなに不可解で、失礼なことをするのかと、主人公の男性と同じ気持ちで怒ったり混乱したりしながら読みました。その理由がわかった時も、私はなぜ、そんなことも考えずに一方的に怒りだけを抱いてしまったのかと、自責の念にかられた、そんな作品です。

ぜひ、本の帯やあらすじを見ずに読むことをオススメします。

(30代・女性)

6位(2票):『ストーリーセラー』

『ストーリーセラー』のあらすじ

あらすじ

デザイン事務所で働く 「彼女」 の趣味は小説を書くことでしたが、誰にも読ませるつもりはありません。

偶然にも会社の同僚に自分の作品を見られてしまい、その日からは「彼」は彼女にとっては恋人でもありただひとりの読者となります。やがてふたりは夫婦となり彼女の小説家デビューも決まりますが、思わぬ試練が待ち受けているのでした。

ara-suji.comより

『ストーリーセラー』のレビュー

投票者の口コミ・感想

こんなに切ない小説は初めてだった。泣きながら読んだ感動作。

それまで有川浩はラノベの名残も多くあまり恋愛小説のイメージがなかったが、これを読んで作家に対する印象も変わった。とても素敵な作品で読めたことを幸運に思う。そんな作品。

(20代・女性)

6位(2票):『旅猫リポート』

『旅猫リポート』のあらすじ

あらすじ

自らの死期を知り、飼い猫のナナを手放さなければならなくなったサトルは、ナナの引き取り手を求め、銀色のワゴンに乗って旅をする。サトルの幼少のころから現在までを、時間を追って再確認する旅でもあった。

Wikipediaより

『旅猫リポート』のレビュー

投票者の口コミ・感想

自分が猫を飼っていると言うこともあり、猫の気持ちも主人公の気持ちもどちらにも感情移入してしまい、とても感動した。

有川浩さんの作品は他にも読んだが、この本が私は1番感動的で、それでいてほっこりできる内容だった。誰かに有川浩さんの作品を勧めるならまずこれを読んで欲しい。

(20代・女性)

6位(2票):『3匹のおっさん』

『3匹のおっさん』のあらすじ

あらすじ

3月に60歳の誕生日を迎えて地元ゼネコンを定年退職し、系列会社の経営するアミューズメントパークへ経理担当の嘱託として再就職することとなった剣道の達人・キヨこと清田清一は、「おじいちゃん」の範疇へ入れられることに違和感があった。それに加え、二世帯住宅に同居中の音大出のお嬢様で世間知らずのくせに義父母を煙たがってピアノ教室の経営を希望する息子の嫁・貴子と、その嫁に言いなりの息子・健児、チャラチャラした孫・祐希も、キヨの頭痛の種であった。

誕生日に祝いの席となるはずの夕飯時に還暦セットを着せられたうえ、息子夫婦の「弟子がいなくなった剣道場を潰す」という発言から妻と息子夫婦が口論を始めるというさんざんな目に遭って家を飛び出したキヨは、かつて「三匹の悪ガキ」と呼ばれていた子供の頃からの腐れ縁で仲間の柔道家・シゲこと立花重雄や工場経営者・ノリこと有村則夫と、酒を酌み交わす。翌朝、「三匹の悪ガキ」のなれの果てである「三匹のおっさん」はキヨを訪ねてきたシゲの提案により、私設自警団での町内巡回を決意した。初仕事で引ったくりを捕まえたキヨたちは、名乗らない善意の人として新聞記事にもなり、ひそかに快哉を叫ぶ。

4月にアミューズメントパークへ出勤したキヨは、帳簿が合わずにかなりの金額が消失していることを知る。店長がかつての悪事をネタに悪友のチンピラたちから強請られ、カツアゲに遭ったという形で売上金を差し出していたのであった。そんなある日、カツアゲの現場に出くわしたキヨはチンピラたちを追い払うが、逆恨みした彼らがキヨへの復讐として同じ場所でアルバイト中の祐希を狙っていることを知る。キヨたちは祐希のシフト中を守れば良いと思っていたが、「毎日が日曜日」で日付感覚がなくなっていた虚を衝かれ、祐希を予定外のシフトへ駆り出されてしまう。チンピラたちは店長を使って祐希に売り上げを運ばせ、袋叩きにしたうえで奪おうと目論んでいたのだ。急いで現場へ向かったキヨたちは、まさに祐希が連れ去られようとするところに間一髪で間に合い、それぞれ特技を生かした活躍で祐希を無事に取り返すと、チンピラたちにきっちりと「お話」する。一件落着後、祐希から「おっさんに見えないためのファッション講座」を受けるキヨを、妻・芳江は微笑ましく見守っていた。

そして、三匹はさらなる悪に立ち向かっていく。

Wikipediaより

『3匹のおっさん』のレビュー

投票者の口コミ・感想

定年退職した3人のおっさんが町の平穏を守るために夜回りを始めさまざまな事件を解決するが、名乗らないところが素敵だと思った。

自分の周りのお年寄りは、あまり若い人のアドバイスを聞き入れてくれないが、孫のゆうきやさなえちゃんアドバイスも聞き入れるところに好感をもった。

最近は見て見ぬフリをして人助けをすることが減ってきている中で、困っている人を助けようとする姿が素敵だと思った

(20代・女性)

6位(2票):『空の中』

『空の中』のあらすじ

あらすじ

200x年1月7日、2005年に発足したYS-11以来となる大規模な国家規模の民間輸送機開発プロジェクトによって開発された、世界初となる超音速ビジネスジェット機にして日本初の超音速旅客ジェット機である「スワローテイル」の試験機が四国沖の自衛隊演習空域、通称・L空域を試験飛行中、高度2万mに到達直後突如爆発炎上する。2月12日、航空自衛隊飛行開発実験団所属のF-15Jイーグル2機編隊が同空域を実験飛行中、同じく高度2万mで1機が爆発炎上、編隊長である斉木敏郎三等空佐が死亡する。両事故の機体にはいずれも異常がなく、事故原因は謎のままだった。

その日、高知県に住む斉木三佐の息子である斉木瞬は海で、半透明の乳白色で不定形の、クラゲのような奇妙な生物に遭遇する。携帯電話を介して拙いながらも言葉を発するその不思議な生物を「フェイク」と名付け、瞬と幼馴染の佳江は家で育てることにする。天涯孤独の身になった瞬は、父を失った心の空洞を埋めるかのようにその生物をまるで家族のように可愛がり、コミュニケーションをとろうとする。

一方、「スワローテイル」の製造元である特殊法人日本航空機設計の春名高巳は「スワローテイル」が起こした事故の調査委員に任命され、事故当時斉木三佐の編隊員として一緒に飛んでいた武田光稀三等空尉に事故当時の状況の聞き取り調査を行うべく岐阜基地に来ていた。事故当時の唯一の生存者であることから厳しい調査を受けた光稀は当初事故の話をすることを渋っていたが、高巳の熱心な説得を受け、事故空域へ高巳と一緒に行くことを決心する。そしてF-15DJに乗り込み事故空域に向かった二人は、その空域において奇妙な現象と後に「白鯨」と呼称される謎の知的生命体に遭遇する。

原因不明の航空機事故と、謎の知的生命体。それらに関わる人々はやがて、ある場所へと集まっていく。

Wikipediaより

『空の中』のレビュー

投票者の口コミ・感想

航空自衛隊を舞台にした自衛隊三部作の1つ。

自衛隊というと災害や紛争地域への支援等で活躍する過酷な仕事のイメージがあるが、有川浩の小説を読むとその印象がかなり和らぐ。夢の実現や正義のために任務にあたる若者や、女性自衛官との恋など普段目に見えない人間らしい部分が瑞々しく描かれていて面白かった。

(50代・女性)

4位(4票):『塩の街』

『塩の街』のあらすじ

あらすじ

塩害により塩に埋め尽くされ、社会が崩壊しかけた東京で暮らす秋庭と、真奈。2人の前を時に穏やかに、時に激しく人が行き過ぎる中で、2人の気持ちは徐々に変わりつつあった。

そして、2人の許へ訪れた1人の来客が秋庭と真奈、そして世界の運命を変えることとなる

Wikipediaより

『塩の街』のレビュー

小説を読んでいてこんなにもキュンキュンしたのはおそらく初めてのことだと思いました。

秋庭さんが男前すぎて、あと真奈に対する気持ちの大きさに圧倒されました。こんなにかっこいい人に愛される真奈が羨ましくなりました。

自衛隊に関する知識なんて全くなくてもこの作品はめちゃくちゃ楽しめました。

(20代・女性)

人が塩になってしまうという塩害に突然世界が襲われてしまったとき、人はどういう行動をとるのかが様々なエピソードを通して丁寧に描かれていると思います。

秋庭と真奈にキュンキュンしたり、切なくなったりします。また、自分がこうなってしまったらどうするかを考えさせられるお話でした。「愛は世界を救わない」という言葉がとても印象に残りました。秋庭と真奈の関係性がとても素敵で、最後は暖かい気持ちになりました。

人を想う素晴らしさや難しさを感じました。

(20代・女性)

4位(4票):『海の底』

『海の底』のあらすじ

あらすじ

米軍横須賀基地に停泊中の海上自衛隊潜水艦「きりしお」は、唐突な出航命令を受けた。予定になかったことから、大半の乗員が不在のままではあったが、ともあれ命令に従おうとした「きりしお」は、湾内に潜む何かに囲まれたことで身動きが取れなくなってしまう。

艦を捨てての退去を決断した艦長以下の乗員が陸上に見たのは、人間大の巨体を持つザリガニのような甲殻類「レガリス」の大群が這い回る基地、そしてそれらに捕食される人々の姿だった。基地外への退路が完全に塞がれたことで、夏木大和三尉、冬原春臣三尉は救助した民間人の子供ら13名と共に「きりしお」内へ退避した。しかし、艦の停泊場所が米軍基地内であること、また湾内が甲殻類に埋め尽くされていることから早急な救助対応は望めず、「きりしお」は孤立した状況に置かれてしまう。

「非常識事態」に戸惑いながらも、自衛隊への主導権移行には及び腰な警察。他国が基地施設に介入することをよしとしない米軍。対応が錯綜する中、やがて市街へ侵入した甲殻類の圧倒的な数と強靭な生命力、容赦ない襲撃に対して、市民救助のため前線に立つ神奈川県警機動隊は凄惨な戦いを強いられることになる。

一方、潜水艦内でも子供たちの間で軋轢がおこり、歪んだ人間関係があきらかになりつつあった。

『海の底』のレビュー

海上自衛隊横須賀基地のお祭りの日に海から現れた巨大なエビが人々を襲います。エビが人を襲う描写がリアルで恐くなりますが、そのエビから人々を守る自衛官や警察官がとてもかっこよく、ハラハラしながらどんどん読み進める事ができました。特に主人公の二人の自衛官は性格は正反対なのに息がぴったりで、何よりも魅力的なキャラクターなので好きになります

二人の主人公が、助けた数名の子供達と潜水艦の中で救助されるまで待つのですが、その子供達にも色々な問題が起こります。子供達の人間関係、どうやってエビを退治するか、日本とアメリカの駆け引きなど、読んでいて飽きる場面がなく最初から最後まで楽しんで読むことが出来る一冊です。

(30代・女性)

海上自衛隊の、しかも護衛艦ではなく潜水艦を舞台にした物語ということで興味が湧き読んでみました。

普通の生活ではありえないような潜水艦ならではの生活様式が知れて面白かったです。謎の甲殻類の襲撃も不気味で有川浩作品と比べてではちょっとグロテスクなところも多いように感じましたがテンポよく読める小説だと思います。

(30代・女性)

3位(8票):『植物図鑑』

『植物図鑑』のあらすじ

あらすじ

※ネタバレを含みます。

ある冬の晩。終業後の飲み会から自宅マンションに帰ってきたさやかは、マンションの前で行き倒れている1人の男を見つける。所持金が尽き、困窮極まっていたその男は「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか」「咬みません。躾のできた良い子です」と、さやかに一晩の寝床と食事を求めてきた。自分を捨て犬になぞらえたその物言いを面白がったさやかは、つい彼を部屋に上げてしまい、カップラーメンと風呂場を提供することにした。

翌朝鼻をくすぐる料理の匂いで目覚めたさやかは、使えるものはないと思っていた冷蔵庫の有り合わせだけで男が朝食を作っていたことと、その味に驚く。出て行こうとする男が惜しくなったさやかは、「行くあてがないなら、ここにいたらいい」と、無理矢理引き止める。条件は寝床の提供と生活費の管理権、それに家事全般をこなしてもらうこと。男は躊躇したものの、そもそも困窮していたことは確かだったこともあり、しばし考えてその提案を受けた。男は「イツキ」と名乗ったが、それ以外は話してくれない。問い詰めることでイツキが去ってしまうことを想像してしまったさやかは、何も聞かなかった。

それからひと月が経ち、春先になった。イツキが近くのコンビニで平日深夜のアルバイトを始め、ふたりがルームシェアに慣れてきたころ、さやかは仕事のミスが重なりひどく荒れていた。見かねたイツキは「近所の河川敷を散歩しないか」とさやかを誘う。イツキの「趣味」でもある野草採集のためであったが、都会っ子であったさやかには、それが新鮮に感じられた。自分で採取し、イツキが料理した、ふきのとうの天ぷらやふきの混ぜご飯、つくしの佃煮。自分の趣味につき合わせたことや、それが面白かったのかどうかを気にしていたイツキに、さやかはまた連れて行ってほしいとねだる。普段の暮らしや狩りを通じて、さやかはイツキを意識していった。

そうしてふたりは「週末の狩り」を重ねていく。ある狩りの日、訪れた沢でさやかは転び、足首から下を冷えた沢の水に浸してしまう。イツキはとっさに自分が持っていたハンカチを差し出したが、そのハンカチは、野草採集のような外遊びを好むイツキには似合わない、ブランドもののこじゃれたハンカチだった。バイト先でもらったと取り繕うイツキ。しかし、そんなハンカチを渡すのはたいてい女性で、しかも好意を持たれているのだと気付いてしまったさやかには、引っ掛かりが残る。たった1枚のハンカチ程度で揺らぐ想いと関係にいてもたってもいられなくなったさやかは、バイト中のイツキを訪ねた。ちょうど「ハンカチの送り主」とはち合わせてしまったさやかはふて、イツキに「帰る」とだけ告げて帰るが、追いかけてきたイツキと口げんかになり、関係をさらにこじれさせてしまう。

翌日、こじれてしまったままに仕事に出て、終業後の飲み会にも飛び入り参加したさやかだが、酔うと送り狼になるといわれる同僚と帰途に就くことになってしまう。最寄駅までついてきてもなお帰らない同僚を帰らせたのは、バイトを休み駅までさやかを迎えに来たイツキだった。同僚との関係を問うイツキだが、さやかは突っぱね、その勢いでハンカチの送り主であるバイト先の女性店員に対する嫉妬とイツキに対する好意を吐露する。イツキも、良き同居人でいるために自分の気持ちを抑えるのはつらかったと好意を告げ、晴れてふたりは結ばれる。

幸せな日常を送るふたりであったが、あるとき「ごめん、またいつか。」という書き置きだけを残してイツキは姿を消す。いつからか別れを予感してはいたさやかだが、「イツキ」という名前しか知らず、それでもいいと思っていたのにと、イツキを忘れることができない。イツキの残した「狩りの習慣」をなぞりながら、さやかはいつ戻るか知れないイツキを待ち続ける。

イツキが消えてから1年余りが経った、さやかがはじめてイツキを拾った日のような、冬の晩。イツキは帰ってきた。泣いて詰るさやかに、イツキは自分のことを話す。生い立ち、自分の家族のこと、そこから逃げたこと。さやかといるのは幸せだったが、そのままではいられないと感じたこと。それらにかたをつけたこと。そしてイツキは、さやかに結婚してほしいという。さやかはそれを受け入れ、イツキがいない間のことをイツキに話し始めたところで、物語は終わる。

Wikipediaより

『植物図鑑』のレビュー

「僕を拾ってください」から始まる世界。つまらない日々を過ごすOLの主人公にとても共感を覚える。樹と出会い知らない世界が開ていく雰囲気がとても好き。また主人公だけではなく、樹の過去とも向き合う物語が非常に感慨深い。

(20代・女性)

はじめて読んだ本ですごく思入れがあり、読んでいくととてもハマりました。主人公と謎の男の人との恋愛模様が目に浮かぶように表現されており、読んでるだけでもキュンキュンしてしまうような本で、とてもおもしろかったです。

(20代・女性)

植物図鑑を好きな理由は読みやすさと読後感のよさです。

図書館戦争や自衛隊シリーズのようなハラハラドキドキはなく日常の話になるのですが、するすると読みすすめてしまいます。心情描写が豊かなので体験談を聞いているかのような。題材が身近な植物で、自分にもこんな出会いないかな、あったらいいなという気持ちになります。ほんとに主人公の相手役かっこいいんです。読了後しばらくは雑草をみる度に作中の植物を探してしまいました。

最後は納得がいく謎明かしとハッピーエンド。さすがの有川浩です。安心して読めるとわかっていても途中の別れは辛かったので泣いてしまいました。最後にタイトル回収の流れは好きなパターンなのでそこも好きなところです。

(30代・女性)

2位(12票):『阪急電車』

『阪急電車』のあらすじ

あらすじ

阪急宝塚線の宝塚駅から西宮北口駅までの8駅を舞台に1駅1話の構成で描いていきます。往路と復路で全16話の短編を繋ぎ合わせて一つの小説となっています。

各話で登場人物も異なりますが、時には助け合ったりすれ違ったりしながら話のところどころで絡み合います。婚約者を取られたOL、彼氏と上手くいかない女子大生、彼氏が出来たばかりの女子高生など電車を利用する普通の人々の日常をストーリーの軸としています。

ara-suji.comより

『阪急電車』のレビュー

タイトルにある阪急電車に乗りながら読んだ作品である。

短編小説ばかりで電車内で読みやすく手に取ったのだが、作品同士に繋がりがあり、前の短編小説で出たキャラクターが後の短編小説にモブとして出てくるため、再び読み直した時に一度目はただの背景に過ぎなかった人物がそれぞれ当該キャラクターと分かるような書かれ方をしている点が面白い。

また、その小説内では主人公であったキャラクターが別の小説内ではただの一通行人のような描かれ方をしており、決して主人公ではないというところにも面白さを感じた。小説にありがちなキャラクター同士が無理な展開で出会うということが無く、非常に現実に即した光景だと思う。それ故、この小説を読みながら電車に乗っている自分も小説に登場する一通行人になったかのような気持ちになり、阪急電車の中に入ったかのような心もちがした。他の人に勧めるなら、是非電車に乗りながら読んでほしいと思う。

(20代・女性)

片道15分の電車に乗り合わせる人たちのそれぞれのエピソードが面白かった。特に好きな登場人物は時江さんです。

他人で事情もその人のことも何も分からないのに、はっと思わせることを言ってくれてその優しさに救われました!

一期一会の出会い大事にしたいなとほっこりする本だと思います。

(20代・女性)

実際にある電車を舞台にする目の付け所が面白いなと思う。内容も電車の1往復の出来事を描いていて、1つの話も短いのに、それでいて人の温かみをすごく感じられて本を通して幸せを感じることができるのが好きな理由です。

(30代・女性)

私が好きな有川さんの本は、阪急電車です。

このお話を知ったのは映画化が決まり見に行ったことがきっかけでした。電車の中で出会う人々と絶妙に絡んでいくストーリーは読むうちに夢中になっていきました。最後には心があたたまる作品でした。

(30代・女性)

各話が繋がりを持った短編のオムニバスです。登場人物の身の上に起こった出来事は決してほのぼのとばかりしていませんが、それでも優しさに触れながら前を向いて進んでいく姿を見ると自分も前に進もうと思わせてくれます

(20代・男性)

1位(14票):『図書館戦争』シリーズ

『図書館戦争』シリーズのあらすじ

あらすじ

1988年、公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を規制するための「メディア良化法」が制定される。法の施行に伴い、メディアへの監視権を持つメディア良化委員会が発足し、不適切とされたあらゆる創作物は、その執行機関である良化特務機関(メディア良化隊)による検閲を受けていた。この執行が妨害される際には、武力制圧も行われるという行き過ぎた内容であり、情報が制限され自由が侵されつつあるなか、弾圧に対抗した存在が図書館だった。

実質的検閲の強行に対し、図書館法に則る公共図書館は、「図書館の自由に関する宣言」を元に「図書館の自由法」を制定。あくまでその役割と本の自由を守るべく、やがて図書館は自主防衛の道へと突き進んだ。これ以降、図書隊と良化特務機関との永きに渡る抗争に突入していくことになる。

時代は昭和から正化へと移り、図書隊は激化する検閲やその賛同団体の襲撃によって防衛力を増す。それに伴い、拡大解釈的に良化法を運用し権勢を強めるメディア良化委員会との対立は、激化の一途をたどっていた。

時を同じくして正化26年(2014年)10月4日。高校3年生の郁は、ある一人の図書隊員に検閲の窮地から救われる。幼少時代からの大好きな本を守ってくれた図書隊員との出会いをきっかけに、郁は彼を“王子様”と慕い、自分も彼のように「理不尽な検閲から本を守りたい」という強い思いを胸に、図書隊の道を歩み始めた。

そして、メディア良化法成立から30年を経た正化31年(2019年)。郁は、自身の夢である念願の図書隊へと入隊を果たしたが、指導教官である堂上篤は、郁が目指した憧れの図書隊員とは正反対の鬼教官だった。男性隊員にも引けを取らない高い身体能力が取り柄の郁は、顔も名前もわからない王子様を慕って人一倍過酷な訓練をこなしていく。一方、堂上は、5年前に自らの独断が起こした「ある事件」を重く受け止めていた。

やがて、郁は懸命な努力と姿勢が認められ、全国初の女性隊員として図書特殊部隊に配属される。そして、堂上のもとで幾多の困難な事件・戦いに対峙しながら、仲間とともに助け合い、成長していくこととなる。

『図書館戦争』シリーズのレビュー

有川作品で初めて読んだ本だったのですが、まずその題材が面白いなと感じました。

図書館員などを題材にした作品はいくつか存在しますが、本を守るために戦闘が繰り広げられるのは初めてでした。主人公の郁が一生懸命なのでとても好感がもてますし、個人的に親友の柴咲がプライベートでも仕事面でも格好良くて大好きです。

また、この作品を読んだ当時、東京の三鷹に住んでいたので、舞台が武蔵境というのがとても身近に感じてワクワクしました。

(20代・女性)

とても有名な本ですが…わたしがこの本を読んだのは小学生か中学生くらいの時でした。実写やアニメはその頃あったか覚えていませんが、本から知ったのは確かです。

まだ小中学生だったので設定やシリアスな場面は少し難しく感じましたが、それが気にならないくらい面白く、夢中で読んでいました。あのラブコメ感は、少女漫画を好んで読んでいたわたしにとって理想的でした。

その後わたしは図書館に勤めましたが、本棚に並べるたびに面白かったなと思い返します。

有川浩さんの本は他にもいろいろ読みましたが、思い出というか一番印象に残っているのはこの本です。

(20代・女性)

図書館戦争シリーズはすべて拝読しており、何度も何度も読み返しています

普段何気なく使っている単語がいかに自由があり表現することができるのかの考え方が変わりました。いい言葉も悪い言葉もどう捉えるのか、どう伝えていくのかの大切さを学んだようにも思います。

またキャラクターたちの恋愛模様や戦闘シーンなどはリアルさがあり、展開もどうなるのか気になりながら一気に読んでいます。

展開を知っていても、何度読んでも新鮮なわくわく、ドキドキがあり、切ないところでは泣きながらとすべてが楽しめる大好きな本です。

(30代・女性)

登場人物全てに感情移入ができて、どんな視点から見ても面白かった。

ただの恋愛小説ではなく、正義とはなにかを考えさせられる。戦いのなかで主人公たちが成長していく姿をつい追いたくなる。新刊が出る度にすぐ購入して読んだのを今でもよく覚えている。

またこの本がきっかけで有川浩作品を読み漁るようになった。

(30代・女性)

基本的に恋愛小説は好きではないのたが、これは別。恋愛ごり押しの本ではないのがいいのかもしれない。

読んでいて素直にキュンとなることができる。なんとなく読んでいて心地が良い

いろいろなタイプのカップルが現れるがどれも応援したくなるし、どのようになるのか気になる。

(30代・女性)

まとめ

今回は、有川浩のおすすめ作品について、独自のアンケート結果を踏まえて、分かりやすくまとめました。

有川浩の小説・作品をぜひ読んでみてください。

 

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