ヒップホップ用語:DJとは

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DJとは

DJとは、パーティーを盛り上げる音楽を掛けたり、ターンテーブルをスクラッチなどの技術で演奏するアーティストです。

ヒップホップの始まりは、DJのクールハークがブロンクスで主宰したブロックパーティーでした。当時、ディスコ音楽が流行っていた中で、クールハークはファンクソウルなどのブラックミュージックで踊れるパーティーを主宰したことで、地元で人気を博していきました。

また、クールハークはみんなが躍りやすくするために、2枚のターンテーブルを用いて、曲の間奏部分(ブレーク)を永遠と交互に流し続ける技術を生み出し、ブレイクビーツという概念を生み出しました。このブレイクビーツで踊るのがブレイクダンス、このブレイクビーツの上でMCが韻を踏むようになったのがラップであり、DJ、ラップ、ブレイクダンスはヒップホップ4大要素の3つとなっています。つまり、ヒップホップ4大要素のうち3つはDJから生まれたということになります。

また、クールハークのパーティーを見たアフリカン・バンバータは、クールハークがプレイしているレコードの多くを自分も持っていることに気付き、自分の地元で似たようなパーティーを主宰するようになります。ギャングのボスでもあったバンバータは、やがて地元の自警団・ギャング集団をパーティーを通じてヒップホップ集団に作り替え、地元を平和にしようと考えるようになります。これがズールー・ネイションの始まりでした。こうしたブロックパーティーによって、ヒップホップ初期の文化がつくられていきました。

その後、スクラッチなどDJの技術をさらに生み出していったのがグランドマスター・フラッシュでした。グランドマスター・フラッシュは、自分がDJの技術を磨けば磨くほど、みんながそれをじっくりと観賞するようになり、踊ってくれないことに不満を覚えていました。そこで、自分がDJプレイをしている間、観客を盛り上げて踊らせてくれるラッパー仲間などを集めはじめ、グランドマスター・フラッシュ&ザ・フューリアス・ファイブというパフォーマンス集団が生まれます。

グランドマスター・フラッシュ&ザ・フューリアス・ファイブは全米のパーティーに引っ張りだこの人気集団になったため、それを真似したクルーが次々と生まれるようになります。こうして、DJを中心にラッパーやダンサーたちが登場するようになりました。

さて、当時のパーティーでは、こうしたクルー同士がパフォーマンスライブを見せ合って、ヘッズ(観客)が声をあげてどちらが勝っていたかを評価するというバトルが行われていました。こうしたパーティーの現場を目にしたのが、レコードレーベルを経営していたシルヴィア・ロビンソンでした。彼女は、この熱気をレコードに落とし込めば売れると確信し、ラッパーを発掘すると「Rapper’s Delight」というレコードを発売し、大成功を収めます。

「Rapper’s Delight」を皮切りに、グランドマスター・フラッシュ&ザ・フューリアス・ファイブなど当時売れていたクルーも次々とレコードを出すようになり、ヒップホップはレコードの時代へと移っていきます。当初は、グランドマスター・フラッシュ&ザ・フューリアス・ファイブやエリックB&ラキムのように、DJ&ラッパー名義でレコードがつくられていたものが多かったのですが、徐々にラッパー名義のレコードが増えていきました。

現在は、DJキャレドやDJマスタードのようにプロデューサーとして活躍するDJもいれば、DMCなどのDJバトルで活躍するDJ、昔ながらのパーティーを盛り上げるDJ、ラッパーのバックDJなど、様々な活動形態で数多くのDJが活躍しています。

 

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