「死ぬ前に仲直りできなかった」。QuestloveがBiggieとの関係を語る。

公開日: インタビュー ,

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Article by Danielle Harling

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Biggieが死んだって言うんだ。その一言で俺は打ち砕かれたよ。あぁ、彼と仲直りできなかったって。

Juan EpisteinのPodcastに登場したミュージシャンのQuestloveは、Biggieが死亡するころのThe RootsとThe Notorious B.I.G.の関係についての詳細を語った。彼によると、Biggieのアルバム『Life After Death』がリリースされる前は、The Rootsとニューヨークのブルックリンのリリシストたちとの関係は「良い事ばかりではなかった」ようだ。

そしてQuestloveは、2人がちょっとしたケンカになる前、Biggieはグループ内のボスになっていたと打ち明けた。The Rootsのミュージックビデオ「What They Do」がリリースされると、2人の仲たがいが始まった。それは、そのビデオが、Biggieの「One More Chance」のビデオで描かれている”シャンパン文化”を皮肉っているとしか思えない内容になっていたからだ。

XXLMag.comに投稿されたビデオでQuestloveは次のように語っている。「そうだな、あの当時はちょうどBiggieのアルバム『Life After Death』がリリースされる頃で、The RootsとBiggieの仲はあまり良くなかった。…それまではずっと仲良くやってたのにな。Biggieは一番のヒーローだっだ。そして、Ego Trip誌で特集された時に、俺たちやJeruを特に褒めてくれた。彼は俺たちをブルックリンに連れてきた。だから俺たちはあのビデオをつくったのさ。当時のシャンパン文化が蔓延していくことを皮肉ったような作品をね。直接誰かのビデオを参考にした作品はつくりたくないって、ディレクターに言ったんだ。俺たちは、起こりつつある新しい現象についてビデオで伝えたかっただけだ。当時は、それが新しいアパルトヘイト(人種差別)のように思えた。持てる者と持たざる者の対立というね。俺たちは、ビデオに登場するセットがどう見えるかなんて分からなかったんだ。Biggieのビデオを直接参考にしているなんて知らなかった。だから、俺たちができ上がったビデオを見せられたとき、俺はなんてことをしちまったんだって思ったよ。でも、もう手遅れさ。Biggieは、俺たちにそういう印象を抱いてしまったんだ。」

The Source誌にBiggieがThe Rootsに馬鹿にされたとコメントした後で、自分の言葉の引用を依頼されたQuestloveは同誌の論説欄に寄稿することにした。しかしその翌日、Biggieは殺されてしまったのだ。

「3月8日にThe Source誌から電話があって、俺の言葉を引用したいって言ってきた。俺は、引用されるのは好きじゃないから、論説欄に寄稿させてくれ。自分の立場をきちんと説明したいって言ったんだ。そして俺は、素晴らしいマニフェストを書き上げた。1,000ページにも渡るような大作さ。The Sourceに原稿をFaxして、電話した。それを書き上げるのに10時間もかけて、校正もちゃんとした。最高のできばえだった。だからThe Sourceに電話してこう言った。論説欄に掲載するBiggieに対する反論が書けたぜって。するとこんな返事が返ってきたんだ。おいっ、何が起きたか聞いてないのかってね。だから何のことか聞いたら、Biggieが死んだって言うんだ。その一言で俺は打ち砕かれたよ。あぁ、彼と仲直りできなかったって。

 

Cris Rockは、Kanye Westの『My Beautiful Dark Twisted Fantasy』を史上最高のHip Hopアルバムと賞賛している。

Juan EpsteinのPodcastで、Questloveは俳優でコメディアンのCris Rockとも共演した。Rockは、自分がKanye Westのアルバム『My Beautiful Dark Twisted Fantasy』の「Blame Game」という曲のレコーディングに参加した時のことについて話した。

「これは史上最高のHip Hopアルバムだ。Kanye Westは天才だよ。俺は2時間ぐらいブースにいたんだけど、ずっと彼に叱られっぱなしさ。こうしてみろ、ああしてみろ、こっちへ来いってね。彼はずっと文句を言ってた。その2週間後にKanyeから電話がかかってきて、俺は彼からアイディアをもらった。俺はそれを実行しただけさ。本当にいい曲になったよ。」

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