ジム・クレイマーに学ぶ、株を売るタイミング7選!

公開日: お金と社会

jimcramer

僕は昨年から投資を始めました。

といっても株式投資はしていなくて、基本的に投資信託、それもNYダウとJPX400にしか投資していないのですが、それでも買った銘柄を売るタイミングというのは、とても難しいものです。

個別銘柄であればボラティリティも高く、動きも読みにくく、なおさらでしょう。

 

個人向けの証券業界というのは、

いつ買うか、今でしょ!

どのように買うか、ドル=コスト平均法でしょ!

といった具合に、買え買えというばかりで、いつ売ればいいのかをなかなか教えてくれません。

あれが割安だ、これが割安だと言われても、どこかで売っていないと買うためのキャッシュが枯渇してしまうのです。

 

しかし、伝説の投資家、ジム・クレイマーは違います。

その著書『Get Rich Carefully』では、いつ売ればいいのかを教えてくれているのです。

 

ということで、ジム・クレイマーの教える”売る”タイミングを紹介したいと思います。

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いつ売ればいいのか

(1) 見通しの前提が変わった時には、即売却

ここではジム・クレイマーがシアーズの株を買ったときのことが書かれています。

全国的にショッピング・モール用地が不足した売り手有利の市場の中で、シアーズは採算の悪い店舗を高値で売り払い、そのお金を優良店舗の拡大に投資すると読んで、ジム・クレイマーは株を買います。

果たして、その読みは見事に的中し、シアーズは18の不採算店舗をホームデポに売り払い、シアーズ株の株価は2倍になります。

しかし、その後、シアーズは思うように店舗売却を進められず、そのうちにブーム期に建てられた多数のモールが資金回収のために安値で市場に出回り始め、売り手有利の市場ではなくなってしまいます。

ここが売り時だったとジム・クレイマーは振り返っています。

(しかし、実際はシアーズが不動産ゲームで稼げなくても、優良な店舗作りに成功して業績を伸ばしていくのではないかと考えたまま保有し、株価は下落してしまったのです。)

 

ひとつの仮説で株を買ったとき、その仮説が崩れた瞬間が売り時だということですね。

新しい仮説を生み出して持ち続けることを強く戒めています。

 

(2) “もう少し”の利益に捉われずに売る

先行きが不透明だったり、いつか破綻するだろうと考えているときに、それでももうしばらくは上がるんじゃないかと考えて持ち続けることは止めようとジム・クレイマーは言います。

まだ上がるかもしれないと思いつつも株を売って利益を確定することによって失うものは、文字通り何もないのです。

 

(3) アナリストが一斉に株価格付けを引き上げた銘柄は売る

ゴールドマン・サックス、クレディ・スイス、モルガン・スタンレーといった一流証券会社のアナリスト達が銘柄の格付けを一斉に引き上げたときは売り時だといいます。

アナリストが格付けを引き上げるタイミングでの上昇には二つの要素があります。

a. アナリストが格付けを引き上げたことによって買い需要が高まり、株価が上がり始める

b. 当銘柄を空売りしていた機関投資家がリスク管理の面からポジションを閉じる

この2つでふわふわと株価が上がっていくのです。

そして、格付けを引き上げるアナリストがもういなくなり、機関投資家のショートポジションも整理されたとき、株価はすとんと下落するのです。

 

(4) 複数の同業他社の業績悪化は売り

株式投資のポイントとして、皆が口をそろえるのが、その業界で最も強い企業の銘柄を買うということです。

自動車ならトヨタといった具合に。

もし業界で最も強い企業の銘柄を持っている場合、同業他社1社の業績悪化は喜ぶべきかもしれません。

最も強い企業はますます同業他社からシェアを奪って伸びていくからです。

しかし、同業他社がいくつも業績悪化しているときは業界全体に向かい風が吹いている可能性が高いとジムは言います。

だからこそ、複数の同業他社の業績悪化局面では、保有している株を売ってしまうべきなのです。

 

(5) 上げ相場に乗れない株は売り

日経平均やS&P500、NYダウがふわふわっと上がったときに、その上げ相場に乗って一緒に株価が上がらない株は売りだといいます。

これはもう経験則なのだそうです。上げ相場で上げられない株は、次の下げ相場では一緒に下げます。そして上げ相場ではまた上がらない。

そういう株はさっさと始末してしまうべきだそうです。

 

(6) 金融セクターはそもそも持たない

金融セクターの株はそもそも難しすぎるので持たないのが得策とのこと。

 

(7) 小売チェーンの既存店舗売上減は売り

ジム・クレイマーは「3ヶ月連続で既存店舗売上が前年同月を下回ったチェーンの株は即売り」というルールを定めて運用しているそうです。

前年比で売上がマイナスの小売企業はそれだけ在庫が溜まっており、在庫を処分するためにセールをするので、利益率はさらに悪化するという悪循環に陥ります。

クレイマー流の投資では、小売チェーンは「既存店舗売上の前年比」で見るべきなのです。

 

ジム・クレイマーの『Get Rich Carefully』はすごく面白い!

というわけで、ジム・クレイマーの『Get Rich Carefully』はとても面白いので、株に興味がある人にはオススメです。

タイトルや表紙はうさんくさいですが、和訳版もあります。

 

『ウォール街のランダム・ウォーカー』や『懸命なる投資家』もいいですが、やはり実践的で読みやすい本は楽しいです。

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