【RAqのマガジン vol.1】音楽ストリーミング戦争がはじまった!

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ちょっと、新しい形のキュレーションを試してみたいなと思っているので、不定期でマガジン的な記事を書いていきたいと思います。

テーマ的なのは、いまの世界の流れを把握して、未来に一足先に近づくという感じです。よくわかりませんが(笑)。

というわけで、さっそくvol.1。

 

音楽ストリーミング戦争がはじまった!

linemusic

ココに来て音楽ストリーミングサービス界隈が一気に盛り上がってきました。

 

まずは先日、日本でもついに2つの音楽ストリーミングサービスが出ました。

5月末にサイバーエージェントの「AWA」、そして今月、LINEの「LINE MUSIC」です。

LINE MUSICは公開から12日で300DLを超えた模様。

「LINE MUSIC」が300万ダウンロード突破–公開から12日で

AWAも6月10日時点で100万ダウンロードなので、ペース的に200万ダウンロードは超えているのではないでしょうか。

定額制音楽配信サービス「AWA」が100万ダウンロード突破 利用者によって作成されたプレイリストは20万件超

 

そして海外ではアップルが歌姫テイラー・スウィフトと揉めたばかり。

テイラー・スウィフト、Apple Musicから無料期間の印税を勝ち取る。「先進的な企業らしくない」

簡単にまとめると、Spotify等の先行サービスに追いつくために、Apple Musicは無料期間を設けるという作戦に出たのですが、なんとこの期間の再生についてはアーティストに印税を払わないと言い出したため、音楽業界を守るためにテイラー・スウィフトが猛抗議。テイラー・スウィフト、実は過去にSpotifyと揉めて、全楽曲を引き上げたこともあったため、威嚇効果は抜群。Appleもやっぱり無料期間中の再生に対しても印税を払いますと、テイラー・スウィフトの前に屈したのです。

 

さらに、本日Googleが無料ストリーミングへの参入を発表。

Google、無料の音楽配信サービスを開始 Apple Music対抗

 

ちなみに、この分野にはわれらがジェイZもTidalを買収して参入しています。Tidalは”高音質”にこだわった定額ストリーミングサービス。ジェイZに多くのアーティスト仲間がいることもプラスに働いている模様。

音楽をアーティストの手に取り戻せるか?Jay Zが買収した、大物アーティスト続々参加の新音楽ストリーミングサービス「TIDAL」

 

もちろん先行サービスにはSpotifyやパンドラがあります。

 

さて、この分野の将来を考えるには、映像コンテンツの定額見放題サービスが参考になる気がします。

日本ではHULUがよく知られていますが、アメリカではAmazon Primeと、そしてNetflixです。

netflix

Netflixの凄いところは、自分たちでドラマなどのコンテンツを作っているところです。

つまり、テレビ局の番組や映画、過去のドラマなんかを集めてきて見放題にしただけでなく、自分たちで、Netflixでしか見られない面白いコンテンツを作ることで、ユーザーに選ばれようとしているのです。(最近はAmazonも対抗して、自分たちでコンテンツを作り始めています。)

そんな新興サービス、Netflixへの期待は株価が示しています。

netflix

 

音楽もしばらくの間は、既に世の中にある曲を、どれだけ揃えられるかという勝負になるでしょうが、やがてオリジナルコンテンツの勝負になっていくはずです。

たとえば、「ジャスティン・ビーバーとアップルがコラボした新アルバムはApple Music限定で発表されるらしいよ!」という具合です。

こんな風にして、良い曲を自ら作り出せるサービスがユーザーを獲得していけると思うんですね。

なのでCDは売れなくなりますが、ミュージシャンやレコード会社にはまだまだ仕事があるというわけです。レコード会社の敏腕プロデューサーはめちゃくちゃな報酬でヘッドハントされるかもしれません。

また映像業界の話になりますが、先ほどのNetflixなどの影響で、映像業界では既に脚本家や俳優の給料が上がり始めています。

脚本家が、俳優が足りない! 究極のキャリアパスは演劇科へ進むことではないか? という仮説

ストリーミング・サービスでは、映画よりも連続ドラマのようなコンテンツの方が、熱心に観られます。このため、作っても、作っても、コンテンツが足りないということが起きているのです。

連続ドラマでは、しっかりした脚本を、ずっと書き続けられるスタミナのある脚本家がカギになります。そういう脚本家は、余り多く居ません。

このためデキる脚本家の年収は、数年前の八百万円が、一気に一億円超に跳ね上がっているそうです。

言い換えれば、アマゾン、ネットフリックス、TV会社などを巻き込んだ、コンテンツ戦争が起きているのです。

 

そういった意味ではサイバーエージェントとエイベックスが50%ずつ出資しているAWAは、短期的にはユーザーの多いLINEに押されるかもしれませんが、まだまだ挽回が可能だというわけです。

アーティスト仲間が多く、自らレコード会社を運営し、数多くのアーティストを発掘し、自らも大量のアルバムをヒットさせてきた実績のあるJAY Z率いるTidalも、まだまだ可能性があるでしょう。

そうしたストリーミングサービス同士の切磋琢磨の中で、それを支えるオリジナルな楽曲を作れる優秀なミュージシャンには、まだまだ仕事が溢れているというわけです。

 

未来を垣間見る!デザイナー志向と編集力の時代

これからの時代のちょっとしたイノベーションについての話がめちゃくちゃ参考になります。

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【堀江貴文×森川亮 特別対談(1)】 「ちょっとしたイノベーション」が成功のカギ!

【堀江貴文×森川亮 特別対談(2)】 仕事の「思想」を変えれば、チャンスは無限大!

【堀江貴文×森川亮 特別対談(3)】 技術が進化するほど、「感性」の勝負になる!

(一部抜粋)

堀江 そうそう。支払いも紙幣を出したり小銭をもらったりで、そのたびに「うっ」となりますよね?それが、UberやLINE TAXIだったらあらかじめ行き先もクレジットカードも登録するから、ただ乗るだけ。シンプルなんです。

森川 ええ。

堀江 これは、Suicaのような交通系ICカードも同じです。十年くらい前まではみんな行き先表を眺めて切符を買っていたのに、「ピッ」ってかざすの、すっかり定着したでしょう。これはシンプルで自然な動きをユーザーに提供できたからです。

森川 そうですね。僕、日本人って「ちょっとしたイノベーション」を見過ごして、「ものすごく大きなイノベーションを起こさないといけない」と考えている気がするんですよ。

堀江 ああー。

森川 もちろん、技術的なイノベーションが起きれば、階段を登るように大きく飛躍することもありますよ。けれど、大きな段差を登るのは面倒くさい、というユーザーもいます。これからは、UberやLINE TAXIのように、なだらかな坂道を自然にすーっと上るようなイノベーションがさらに大事になってくるでしょう。

堀江 自然にそうなる、というイノベーションの形ですよね。

めちゃくちゃデザイナー志向の会話を繰り広げる二人。

最近、こういう考え方を自分に馴染ませたいなと思ってます。

たとえば音楽だと、ドンキでもビレバンでもコンピアルバムが流行ってるわけですが、コンピアルバムってすごくデザイナー志向だと思うんですね。

普通のアーティストのソロアルバムを買うと、じっくり味わって聴くにはいいんだけど、みんなでドライブしながら流すにはどうしても邪魔な曲があったりすると。それはアルバムの展開上は必要だったりするので、作品としては間違ってないんだけど、ドライブには使えないと。ドライブはもう4つ打ち、4つ打ち、みんなでサビを歌えるベタな曲、4つ打ちと、そういう風になっているのが一番楽しい。というときに、ドライブしながら流すのに便利な曲だけを集めた便利グッズ、それがコンピだったりすると思うわけです。

デザイナー志向や編集力みたいなのは、これからめちゃくちゃ重要になってくると思います。

物があふれると、僕たち消費者は与えられた選択肢の中から我慢して必要がなくなります。これからは消費者の、しかも消費するその特定の場面において、最適で最高なものしか選ばれなくなっていくと思います。

そして、そこにはとんでもないチャンスがあります。

特定の場面において、最適で最高なものさえ提供すれば、提供者が大企業か一個人かなんて関係ないからです。そして、最適で最高なものは高くても売れます。というか、僕は買います。

偉そうに書いておいて、まだ自分でもイメージが固まってない部分がありますが、そういう流れになるかなぁと。

 

森川さんの考え方は、ビジョンがあって、それを何としても実現するというタイプの、よくある美しいといえば美しい、独りよがりといえば独りよがりな感じのリーダーとは全く違って、すごく現実的でおもしろいです。

 

ギリシャは大丈夫?その後の気の緩みがあぶない!

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ギリシャ救済プログラム延長交渉問題について

「また交渉が決裂した」というニュースばかりが回ってくるギリシャですが、どうなっているかを分かりやすく解説してくれています。ここ数日は、話がまとまりそうという流れになっていますね。

現在は、双方がお互いに最悪シナリオを唱え合い、相手の期待を思いっきり下げる作業をしているわけですから、当然、交渉から聞こえてくるニュースは最悪シナリオを想定した、極めて絶望的なものになります。

しかしそれはギリシャにとっても、トロイカにとっても理想の「落としどころ」ではありません。

投資家は、交渉決裂によるギリシャのユーロ離脱が、ギリシャにとっても、そしてトロイカにとっても好ましくないシナリオであることを冷静に観察すべきなのです。

それにしてもギリシャの今年の返済額というのは大国にとっては微々たるものなのですね。

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