ジェイZや孫正義も使っていた!敢えて活動範囲を絞る、ランチェスター戦略がおもしろい!

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敢えて狭い地域から始める

以前、ジェイZについての記事を書きました。

その中で、ジェイZがどうやって自分のレコードをプロモーションしていったかについて書いた部分がありました。

『リーズナブル・ダウト』の発売に漕ぎ着けたジェイZは、ハスラー時代の経験をフルに活かしたプロモーションを行います。

手始めにハスラーたちを雇ってストリートチームを結成したジェイZは、地域の角すべてに人を立たせ、プロモーション用のポスターやチラシを貼り、車に積んだシングルを販売します。

渋谷の街中にポスターが貼られて、街角・路上のあちこちでBボーイによってCDが販売されているイメージでしょうか。想像するだけでも、お祭り騒ぎですね。すぐに警察に撤収させられそうですが。

敢えて狭い地域から、過密なほどのプロモーションで熱気を帯させて、それを爆発させていったのです。

マジか!ジェイZの稼ぎ方が初期から”ビジネス”すぎた件!

 

書いた当時、「敢えて狭い地域から」というのが面白いなぁと何となく思っていたのですが、先日、ソフトバンクの孫正義氏についての記事を読んだときに、これが有名な戦略らしいということを知ったんですね。

ランチェスター経営とは、日本一とか、県内一を目指すものではなく、特定の地域や世代、または客層など、「できるだけ小さい市場」にターゲットを絞り、その中でダントツのナンバーワン(2位に大差をつけて市場の26%以上を獲得すること)になることで経営を安定させ、また別の小さい市場を選んで、ナンバーワンになることを繰り返しながら会社を大きくしていく戦略で、世の中の95%の弱者企業にとっては非常に勝率が高いと言われれいます。

孫正義「なぜ私が創業2年間は一切営業活動をしなかったのか。一生懸命働くのではなく、”一所懸命”に働け。」

 

ランチェスター戦略というらしいんですね。

そこで、ランチェスター戦略というのをちょっと勉強してみようと思って、下の本を読んでみました。

 

ランチェスター戦略のおもしろさ

ランチェスター戦略では圧倒的なシェア1位を狙う

ランチェスター戦略では圧倒的なシェア1位を狙うことを目的とします。

それは、ピーター・ティールも言うように、市場を独占しない限り、価格競争に巻き込まれ、利益率は限りなく低くなり、消耗的なビジネスになってしまうと考えられるからです。

小さな市場でも良いからまずは圧倒的なシェアを取って利益を安定させるべきというのがランチェスター戦略の基本的な考え方なのです。

シェアを取るには局所戦

幅広く手を広げると、必ずより大きなところに負けてしまいます。だからこそ、ランチェスター戦略では局所戦で相手を上回ることを戦術とするそうです。

織田信長も、今川義元の大軍と満遍なく戦うのではなく、今川義元の軍が桶狭間で横長の薄い陣営に広がったときに、義元のいる箇所に戦力を集中させることで戦に勝利することができたわけです。

自分よりも下位を攻める

この本を読んでいて、おもしろいなと思った点に、市場2位のシェアを持つ企業は、1位の企業じゃなくて3位の企業からシェアを奪えというものがありました。

たとえば、1位のシェアが24%、2位のシェアが18%、3位のシェアが10%、以下4位、5位と続く場合、1位を抜くたには3位からシェアを奪って18%+10%=28%で1位に躍り出ろというわけです。

そういえば孫正義氏も米国3位の携帯電話会社スプリントを買収する際に、業界4位のTモバイルも併せて買収して合併することを目指しました。これもランチェスター戦略に則ったものといえそうです。

 

 

ということで、別に本読まなくてもいくつか記事探せば理解できる話ですが、ランチェスター戦略、なかなかおもしろかったです。

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