ポーカーで上達したいなら、Poker Snowieがおすすめ!
記事の目次
ポーカーの適切なベット額とは
ベットする意味を考えよう
ポーカーでベットするときは、そもそもベットする意味・目的をしっかりとしておく必要があります。
細かいベット理由は様々あるのですが、ざっくりとベット理由は2種類あります。
適切なベット額とは
相手にコールさせたいときは、相手がコールしようと思える金額、つまり「このくらいであればベットするか」と思う金額である必要があります。
一方、相手をフォールドさせたいときは、相手がフォールドしようと思う金額、つまり「こんなにベットしたくないな、降りよう」と思う金額である必要があります。
目的を達成するために、適切なベット額をベットする必要があります。
ベット額を目的によって変えない
先ほどの内容と矛盾するようですが、ベット額を目的によって変えていては、見抜かれてしまう可能性があります。
たとえば、相手にコールさせたいときは少額をベット、相手にフォールドさせたいときは大きな額をベットしていることがバレると、ベット金額に応じて、相手が逆の行動をしてくると、チップを奪われてしまいます。
そのため、目的によってベット額を変えないのが基本となります。
プリフロップの適正なベット額とは
オープンレイズは3bb
プリフロップで、スモールブラインドとビッグブラインドを除いて、自分が一番最初にベットすることをオープンレイズといいます。オープンレイズするとき、適正なベット額は3bbだと言われています。これはビッグブラインドが強制的にベットするブラインドの3倍を意味します。
たとえば、ビッグブラインドが強制的にベットするブラインドが1ドルであれば、3ドルにレイズするということです。
近年、3ベットの流行などによって、2.25bbなどオープンレイズ時のベット額を小さくするのが主流ですが、初心者の方は、まずは3bbと覚えておくと良いでしょう。
リンプの記事でも書きましたが、3bbにレイズすることで、スモールブラインドが0.5bb、ビッグブラインドが1bb、自分が3bbで合計4.5bb。これに対して期待値がプラスのコールをしようと思うと40%以上の勝率が必要となるので、多くのプレイヤーをフォールドに追い込むことができます。
3ベットは、オープンレイズの3倍
オープンレイズに対して、さらにレイズすることを3ベットといいます。
3ベットをするときは、基本的にはオープンレイズの3倍くらいをベットするようにします。例えば、オープンレイズが3bbにレイズしたら、9bbに3ベットします。
こちらも近年は小さめに3ベットをすることが多いですが、まずは3倍と覚えると良いでしょう。
スモールブラインドが0.5bb、ビッグブラインドが1bb、オープンレイズが3bb、自分が9bbでポットの合計は13.5bb。これに対して、他プレイヤーが9bbのコールをしようと思うと、必要な勝率は40%となり、多くのプレイヤーは参加が困難になります。
オープンレイズしたプレイヤーのみ、残り6bbのコールで参加できるので必要勝率は30%程度となり、自分とそのプレイヤーのヘッズアップに持ち込みやすくなります。
フロップ以降の適正なベット額とは
ドローに対してはハーフポット以上
自分のハンドが現状では勝っているけれど、フラッシュやストレートによって逆転されそうなときは、ハーフポット(ポットの半額)以上をベットします。
例えば、フロップにおいて、ポットが6.5bb。自分のハンドがA❤︎K♦︎で、コミュニティカードがA♣︎8♣︎7♦︎のときを考えてみましょう。
現状は自分がトップペアを持っておそらく勝っているけれど、相手のハンド次第では、フラッシュやストレートに逆転される可能性があります。
相手の持ちうるハンド
- 相手のスターティングハンドが♣︎2枚であればフラッシュドロー(あと♣︎1枚でフラッシュ)
- 相手のスターティングハンドがT9や65であればストレートドロー(あと1枚でストレート)
このとき、相手がフラッシュドローなら、ターンでフラッシュが揃う確率は約18%です。相手がオープンエンドストレートドローなら、ターンでストレートが揃う確率は約16%です。
このとき、自分がハーフポットである3.25bbをベットすると、ポットは9.75bbになります。相手が3.25bbにコールするために必要な勝率は、3.25bb ÷ (9.75bb + 3.25bb)で、約25%となります。
相手はフラッシュやストレートが揃わなければ、自分のAのトップペアに対して逆転できませんが、フラッシュができる確率は最大で18%、ストレートができる確率は最大で16%ですから、逆転の可能性は25%もありません。
このように、相手がフラッシュやドローを完成させる可能性があるときは、ハーフポット以上をベットすることで、相手に悪い期待値を押し付けることができます。
ドライなボードであれば安くベットしてもよい
フラッシュやストレートが揃わなそうなコミュニティカードしかめくれていない状況を「ボードがドライだ」といいます。
ボードがドライなときは、フラッシュやストレートに逆転される可能性も低いので、小さくベットしても大丈夫です。
例えば、フロップにおいて、ポットが6.5bb。自分のハンドは先ほどと同じくA❤︎K♦︎で、コミュニティカードがA♣︎7❤︎2♦︎のようなときです。このとき、フラッシュやストレートが揃う確率はかなり低いです。
この場合、フラッシュやストレートになることを期待してコールしてくれる可能性はそもそも低いので、相手がコールしてきたら、相手のハンドが77でスリーカードだったりと、自分が負けていることを警戒する必要があります。逆に、相手が役なしだったり、2のワンペア程度であれば、ベットするとフォールドされる確率も高いでしょう。
このようなときは、相手がコールしてきたら自分が負けている確率が高い、相手が負けているときはコールしてくれない、という状況なので、あまり大きな額をベットする意味が薄いことがわかります。
基本セオリーと近年の研究
この記事では、初心者向けにポーカーのセオリーを解説しています。
さらに上達してくると、一定の割合でブラフを混ぜることで自分のチップ獲得量の期待値をあげたりといった統計的な世界に入っていきます。近年、統計ソフトやAI等を活用した研究によって、昔からのセオリーとは違う正解も次々と導き出されています。
しかし、まずはベーシックなセオリーを抑えることをおすすめします。
まとめ
今回は、適正なベット額について説明しました。
- そもそもの考え方:
ベットの目的を意識して、適正なベット額を考えよう - プリフロップのベット額:
オープンレイズなら3bb、3ベットならオープンレイズの3倍 - フロップ以降のベット額:
フラッシュドローやストレートドローを相手が持っている可能性があればハーフポット以上
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具体的には、ポジションやベット額、ポットサイズを意識することと、リンプインとドンクベットというポーカー初心者が行いがちな悪手2つをやめることです。
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