ポーカーのリンプとは?ダメな理由もわかりやすく解説

ポーカーのリンプインがダメな理由

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2021年1月23日

リンプイン(リンプ)とは

ポーカー チップ

まずは、ポーカーにおけるリンプイン(リンプ)の意味を説明します。

リンプイン(リンプ)の意味

リンプとは、プリフロップにおいて、自分がオープレイズできる場面(まだブラインド以外、誰もレイズしていない場面)で、レイズではなく、ビッグブラインドコールすることです。

正式名称はリンプインですが、省略してリンプと呼ばれます。

リンプイン(リンプ)の具体例

具体的な例を紹介しておきます。

リンプの具体例

  1. スモールブラインドが0.5bbブラインドベット
  2. ビッグブラインドが1bbのブラインドをベット
  3. アンダー・ザ・ガンが1bbにコール(= リンプ)

リンプではない例

  1. スモールブラインドが0.5bbのブラインドをベット
  2. ビッグブラインドが1bbのブラインドをベット
  3. アンダー・ザ・ガンが3bbにレイズ(= オープンレイズ )

リンプではなくレイズすべき理由

ポーカーとベッティング

ポーカーでは、基本的にリンプは悪手とされています。

プロプレイヤーで一部リンプを活用する人もいますが、初心者のうちは、まずはとにかくリンプをやめましょう

リンプが良くない理由を紹介します。

強いハンドのとき:充分にチップを稼げないから

強いハンドのときは、リンプをしてしまうと充分にチップを稼げなくなります

例えば、以下のようなケースを考えてください。

リンプした場合の例:ポジションはアンダー・ザ・ガン

  1. プリフロップ
    自分のハンドA♣︎K♦︎でリンプ、ビッグブラインドがコール、残り全員フォールド
    → ポットは2.5bb
  2. フロップ
    コミュニティカードはA♠︎9❤︎8❤︎で1bbをベット、相手はフォールド
    → 自分は+1.5bbを獲得

レイズした場合の例:ポジションはアンダー・ザ・ガン

  1. プリフロップ
    自分のハンドA♣︎K♦︎で3bbにレイズ、ビッグブラインドがコール、残り全員フォールド
    → ポットは6.5bb
  2. フロップ
    コミュニティカードはA♠︎9❤︎8❤︎で3bbをベット、相手はフォールド
    → 自分は+3.5bbを獲得

同じハンド、同じプレイングですが、レイズしたことで2倍以上のチップを獲得しています。

このように、自分のハンドが強いときはポットを大きくしたいので、リンプではなくレイズするのが適切です。

弱いハンドのとき:チップを無駄にするから

弱いハンドのときは、フォールドすべきです。リンプをしてしまうと、余計にチップを失うことになります

リンプした場合の例:ポジションはアンダー・ザ・ガン

  1. プリフロップ
    自分のハンド7♣︎2♦︎でリンプ、ビッグブラインドがコール、残り全員フォールド
    → ポットは2.5bb
  2. フロップ
    コミュニティカードはA♠︎9❤︎8❤︎で、自分はチェック、相手は1bbをベット、自分はフォールド
    → 自分は1bbを失う

フォールドした場合の例:ポジションはアンダー・ザ・ガン

  1. プリフロップ
    自分のハンド7♣︎2♦︎でフォールド
    → チップの損失はなし

上のようなケースであれば、まだマシですが、後ろからレイズされると、さらにチップを失う展開になりかねません。

リンプした場合の例:ポジションはアンダー・ザ・ガン

  1. プリフロップ
    自分のハンド7♣︎2♦︎でリンプ、ビッグブラインドが3bbにレイズ、自分2bbを追加してコール、残り全員フォールド
    → ポットは6.5bb
  2. フロップ
    コミュニティカードはA♠︎9❤︎8❤︎で、自分はチェック、相手は3bbをベット、自分はフォールド
    → 自分は3bbを失う

弱いハンドに参加&逆転のチャンスを与えてしまうから

もうひとつ、自分のハンドが強いときに、リンプではなくレイズすべき理由として、相手に参加&逆転のチャンスを与えてしまうというものがあります。

自分がリンプした場合、スモールブラインドが0.5bb、ビッグブラインドが1bb、自分がリンプして1bb、合計2.5bbのポットに対して、参加するプレイヤーは1bbを支払えば参加できるので、相手の立場では、勝率が約28%以上あれば参加しても期待値がプラスになります。結果、幅広いハンドで相手に参加を許してしまいます。そして、フロップがめくれてしまえば、逆転のチャンスを与えかねません。

一方で、自分がレイズしておけば、スモールブラインドが0.5bb、ビッグブラインドが1bb、自分がレイズして3bb、合計4.5bbのポットに対して、参加するプレイヤーは3bbを支払うことになります。これは期待値をプラスにしようと思うと、勝率が40%以上必要です。つまり多くのハンドがフォールドせざるを得なくなり、自分はポットを獲得しやすくなります。

必要勝率の計算

必要勝率の計算は、シンプルに「ベットするチップ量 ÷ 勝利時に獲得するチップ量」で求まります。たとえば、2.5bbのポットに1bbでコールして参加するときの必要勝率は「1bb ÷(2.5bb + 1bb)= 約28%」です。

とにかくリンプはしない

以上のように、基本的にリンプにはメリットがなく、デメリットばかりあります。

まずはリンプをやめるだけで、チップを不毛に減らすことを防ぐことができるようになります。

「とにかくリンプはしない」というのを肝に銘じましょう。

レイズで参加すべきハンドはスターティングハンド表で覚える

強いハンドはレイズ、弱いハンドはフォールドという原則を説明しました。

どのようなハンドでレイズ、どのようなハンドでフォールドすれば良いかについては、スターティングハンド表で覚えるようにしましょう。

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まとめ

今回はリンプの意味と、リンプがダメな理由を解説しました。

  • リンプとは:
    プリフロップのオープンレイズできる状況で、ビッグブラインドにコールすること
  • リンプがダメな理由:
    自分のハンドが強いときは充分に稼げない&他プレイヤーに参加&逆転のチャンスを与えてしまう、自分のハンドが弱いときはチップを無駄にする

リンプをやめて、脱初心者に一歩近づきましょう。

 

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ポーカー初心者がまず覚えるべき基本のプレイングについて解説します。

具体的には、ポジションやベット額、ポットサイズを意識することと、リンプインとドンクベットというポーカー初心者が行いがちな悪手2つをやめることです。

ポーカーのルールは覚えて遊べるようになったけれど、強くなるために、まず何から勉強して良いか分からないという方は、こちらをご覧ください。

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