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記事の目次
ドンクベットとは
そもそもドンクベットとは何か
ドンクベットとは、自分が前のベットラウンドにおけるレイザーではないのに、次のベットラウンドにおいて最初にベットすることです。
ドンクベットの例
【プリフロップ】
- スモールブラインドが0.5bbのブラインドをベット
- ビッグブラインドが1bbのブラインドをベット
- アンダー・ザ・ガンが3bbにレイズ
- UTG+1からスモールブラインドまで全員フォールド
- ビッグブラインドが3bbにコール
【フロップ】
- ビッグブラインドが3bbをベット(= ドンクベット)
上の例の場合、プリフロップにおけるレイザーはアンダー・ザ・ガンです。しかし、フロップではビッグブラインドが先にベットしています。これをドンクベットといいます。
自分が前のベットラウンドでレイザーではない場合、ポーカーのセオリーではドンクベットでなはなく、チェックすべきだとされています。
セオリー通りのプレイング(ドンクベットではない例)
【プリフロップ】
- スモールブラインドが0.5bbのブラインドをベット
- ビッグブラインドが1bbのブラインドをベット
- アンダー・ザ・ガンが3bbにレイズ
- UTG+1からスモールブラインドまで全員フォールド
- ビッグブラインドが3bbにコール
【フロップ】
- ビッグブラインドがチェック
- アンダー・ザ・ガンが3bbをベット
「ドンクベット」の意味
ドンクベットの語源は「ドンキー(ロバ)」です。これは日本語でいう「馬鹿」みたいな意味です。
つまり、ドンクベットというのは「馬鹿のベット」という内容になります。
なので、普通にバカにされたと感じる人もいます。「あの人がドンクベットをしてきて」等と口に出して言わないようにしましょう(笑)。
なぜドンクベットを避けるべきなのか
意味が通らないから
自分のハンドが強いのであれば、前のベットラウンドでコールではなく、リレイズをしているはずです。
ハンドが強ければレイズ
【プリフロップ】
- スモールブラインドが0.5bbのブラインドをベット
- ビッグブラインドが1bbのブラインドをベット
- アンダー・ザ・ガンが3bbにレイズ
- UTG+1からスモールブラインドまで全員フォールド
- ビッグブラインドが9bbにリレイズ(3ベット)
コールというのは、消極的なアクションなのに、次のベットラウンドに進んだ瞬間に自分からレイズするという正反対の行動をとるのは、シンプルに意味が通りません。
自分のハンドが微妙なときはチップを失いやすい
自分のハンドが微妙なときは、ドンクベットによって、さらにチップをたくさん失う可能性が高いです。
たとえば、このようなケースです。
ドンクベットでチップを無駄に失う例
【プリフロップ】
- スモールブラインドが0.5bbのブラインドをベット
- ビッグブラインドが1bbのブラインドをベット
- アンダー・ザ・ガン(A♣︎K♣︎)が3bbにレイズ
- UTG+1からスモールブラインドまで全員フォールド
- ビッグブラインド(A❤︎T♦︎)が3bbにコール
【フロップ】
- コミュニティカードがA♦︎8♣︎2♠︎
- ビッグブラインドが3bbのベット(=ドンクベット)
- アンダー・ザ・ガンが6bbにレイズ
プリフロップでリレイズをしていないことから、ビッグブラインドのプレイヤーのハンドがAAやAKでないことは、アンダー・ザ・ガン側にバレています。
フロップでビッグブラインドがベットしたということは、Aあたりがペアになったのだろうと想像されますが、ビッグブラインドがAAでないことが分かっているので、アンダー・ザ・ガンは自分のAKがキッカーの差で勝っているだろうと判断して、ドンクベットに対してレイズを返します。
ビッグブラインド側は、フォールドすると3bbを無駄にしますし、コールするとさらなるチップを失う可能性が高いです。
ビッグブラインド側は、チェックで回すことで、ポットサイズを小さめにコントロールしつつ、ベットラウンドを進めることができます。
セオリー通りのプレイングをした場合
【プリフロップ】
- スモールブラインドが0.5bbのブラインドをベット
- ビッグブラインドが1bbのブラインドをベット
- アンダー・ザ・ガン(A♣︎K♣︎)が3bbにレイズ
- UTG+1からスモールブラインドまで全員フォールド
- ビッグブラインド(A❤︎T♦︎)が3bbにコール
【フロップ】
- コミュニティカードがA♦︎8♣︎2♠︎
- ビッグブラインドがチェック
- アンダー・ザ・ガンが3bbにレイズ
- ビッグブラインドがコール
この場合、フロップでビッグブラインドは3bbしか払わずに、ターンまで進むことができます。ターンまで進めば、Tが落ちれば逆転した可能性が高まりますし、Tが落ちずに、アンダー・ザ・ガンがさらにベットしてきたら、フォールドすることができます。
自分のハンドが強くなったときにバレやすい
ドンクベットは、自分のハンドが強くなったことを相手に教えてしまうので、相手からチップを引き出せたはずの場面でも、フォールドされてしまう可能性が高くなります。
ターンでフラッシュが揃って逆転したケースを考えてみましょう。
ドンクベットでチップを引き出せない例
【プリフロップ】
- スモールブラインドが0.5bbのブラインドをベット
- ビッグブラインドが1bbのブラインドをベット
- アンダー・ザ・ガン(A♣︎K♣︎)が3bbにレイズ
- UTG+1からスモールブラインドまで全員フォールド
- ビッグブラインド(8❤︎7❤︎)が3bbにコール
【フロップ】
- コミュニティカードがA❤︎6❤︎5♣︎
- ビッグブラインドがチェック
- アンダー・ザ・ガンが3bbのベット
- ビッグブラインドがコール
【ターン】
- コミュニティカードがA❤︎T❤︎6❤︎2♣︎
- ビッグブラインドが6bbのベット(= ドンクベット)
- アンダー・ザ・ガンがフォールド
ドンクベットよりも、チェックレイズを用いることで、引き出せるチップ量が増えます。
セオリー通りにプレイした場合
【プリフロップ】
- スモールブラインドが0.5bbのブラインドをベット
- ビッグブラインドが1bbのブラインドをベット
- アンダー・ザ・ガン(A♣︎K♣︎)が3bbにレイズ
- UTG+1からスモールブラインドまで全員フォールド
- ビッグブラインド(8❤︎7❤︎)が3bbにコール
【フロップ】
- コミュニティカードがA❤︎6❤︎5♣︎
- ビッグブラインドがチェック
- アンダー・ザ・ガンが3bbのベット
- ビッグブラインドがコール
【ターン】
- コミュニティカードがA❤︎T❤︎6❤︎2♣︎
- ビッグブラインドがチェック
- アンダー・ザ・ガンが6bbのベット
- ビッグブラインドが12bbにレイズ
- アンダー・ザ・ガンがフォールド
アンダー・ザ・ガン側から6bbのチップを引き出すことに成功しています。
応用編:ドンクベットの活用(ブラフを混ぜた使い方)
初心者のうちは、とにかく「ドンクベットはしない」と覚えておけば大丈夫ですが、自分も相手もドンクベットという概念を理解しているとき、ドンクベットをあえて活用するということもあります。
例えば、フラッシュが揃ったように見せかけてブラフでドンクベットする場合を考えてみましょう。
ブラフのドンクベット
【プリフロップ】
- スモールブラインドが0.5bbのブラインドをベット
- ビッグブラインドが1bbのブラインドをベット
- アンダー・ザ・ガン(A♣︎K♣︎)が3bbにレイズ
- UTG+1からスモールブラインドまで全員フォールド
- ビッグブラインド(8♠︎7♠︎)が3bbにコール
【フロップ】
- コミュニティカードがA❤︎6❤︎5♣︎
- ビッグブラインドがチェック
- アンダー・ザ・ガンが3bbのベット
- ビッグブラインドがコール
【ターン】
- コミュニティカードがA❤︎T❤︎6❤︎2♣︎
- ビッグブラインドが6bbのベット(= ドンクベット)
このとき、アンダー・ザ・ガンがフラッシュを警戒してフォールドしてくれればポットがとれます。
ビッグブラインドがチェック、アンダー・ザ・ガンがベット、ビッグブラインドがリレイズというベットをする場合、ブラフに多くのチップを使いすぎることになるので、ブラフでベットしたい場合は、ドンクベットが有効になります。
当然、ブラフのときだけドンクベットをしていてはバレてしまうので、ドンクベットのブラフを活用するときは、実際にフラッシュが揃ったケースでもドンクベットを行い、ブラフと非ブラフを混ぜることになります。
まとめ
今回は、ドンクベットについて説明しました。
- ドンクベットとは:
前のベットラウンドで自分がレイズに対してコールに留めておきながら、次のベットラウンドで先にベットすること - ドンクベットがダメな理由:
自分のハンドが微妙なときはチップを失いやすく、自分のハンドが強くなったときは相手に見抜かれてフォールドされやすいから - ドンクベットを活用するなら:
ブラフを混ぜて活用することで、ドンクベットにも一定の使い道があるが、初心者のうちはあまり使わなくてもよい
以上です!
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具体的には、ポジションやベット額、ポットサイズを意識することと、リンプインとドンクベットというポーカー初心者が行いがちな悪手2つをやめることです。
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