ナッツとは
「ナッツ」とは、自分のハンドが確実に一番強い状態を指します。
たとえば、自分のスターティングハンドがA♠︎K♠︎で、場のコミュニティカードがT♠︎9♣︎6♠︎3♠︎2❤︎のとき、自分が持っているAを含むフラッシュよりも強い役は存在しません。なので、自分のハンドはナッツです。
一方、自分のハンドが8♣︎7♣︎であれば、自分の役はT9876のストレートですが、自分よりも強いフラッシュを持っているプレイヤーがいる可能性があるので、自分のハンドはナッツではありません。
また同じ役のときに、例えばAが含まれるストレートやフラッシュを、ナッツストレート、ナッツフラッシュ等と呼びます。
フロップ、ターン、リバーとゲームが進んでいくにつれて、自分のハンドがナッツであることが確定したときは、強気にベットすることができます。
一方で、自分のハンドがナッツでない場合は、例えばオールインなどの強気なベットは大きな損失に繋がる可能性があります。自分のハンドがナッツでないとき、自分よりも強いハンドを持っているプレイヤーがいる可能性を常に検討しなければなりません。このように、自分のハンドの強さにあわせて、ベットするチップ量を変えることをポットコントロールといいます。
自分がナッツであれば、安心してバリューベットを打つことができます。しかし、相手のハンドが弱いときには、自分のベットにコールしてもらえない可能性があります。そこで相手からのチップを引き出すために、敢えてチェックなどで回すことをスロープレイといいます。
また、ナッツの理解はブラフを行うときにも重要です。プロポーカープレイヤーのダニエル・ネグラヌは、自分がナッツの構成するカードを持っているとき、相手はそのカードを持っていないので、自分は必ずブラフを選択肢に入れて検討すべきだと教えています。
たとえば、自分のハンドがA♠︎T♣︎、場のコミュニティカードがK♣︎Q♠︎7♠︎4♠︎3❤︎のとき、自分は役なしのAハイカードですが、場には♠︎が3枚あり、自分はナッツフラッシュを構成するカードであるA♠︎を持っています。このとき、相手プレイヤーはA♠︎を持ち得ないので、常にナッツフラッシュを警戒しなければいけません。ここで自分が大きくベットすると、相手はナッツフラッシュを警戒してフォールドする可能性があります。
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