今年は2月に初めて村上春樹を読んで、その後立て続けに10作くらい読んだのですが、『海辺のカフカ』は凄く好きでした。
村上春樹だと『スプートニクの恋人』もおすすめです。
村上春樹読んだことなかったどころか、小説読まないタイプの人間だったので、小説の楽しさに気付けたという意味でも、村上春樹は大きかったです。
>>リリシストすぎる『スプートニクの恋人』(村上春樹)がオススメ!
nanapiの古川健介さんが紹介していて最近買ったのですが、インターネットとかウェブサービス好きな人なら、本気で必読だと思います。
httpとgoogleとブログがどのように前段階を補完しながら発展してきたかとか、2ちゃんねる周りのエコシステムはどう成り立っているか、世間を騒がせたウィニーはどういう仕組みで利用者を拡大していったのか、匿名のネットと実名のネットだと生態系がどう違ってくるのか等、どの章もインターネット好きにはたまらない内容です。
小説はどれも最後まで読みきれなかった村上龍ですが、コラムはめちゃくちゃ面白いのですね。
というのも、村上龍はめちゃくちゃ厳しいわけです。ぶらさがり社員もニートも専業主婦も、ばっさばっさと切り捨てていきます。
村上龍が最も大切にするのは「自立」なのですね。
「努力して、社会の役に立つ能力を身につけ、自分の能力でお金を稼いで自立し、自分の判断で自分のしたいことにお金を使う。」
彼のコラムは基本的に、この部分が根っこになっています。
とにかく自立した強い人間であることがカッコいいという価値観で書かれていて、凄く力を貰えます。
これは1月に読んだのですが、一気に読み進んだのを思い出します。
検察というのがどういう組織なのかが克明に描かれています。
組織としてデザイン段階に欠陥があるんですよね。
これ元にして曲作ったの覚えてます。(そしてボツになりました。笑)
これは何度も紹介してると思うので詳細は割愛しますが、ITビジネスがどのように成り立っているかという原理が書かれています。
「人を集めて、他のところに流すことでお金に変える」というのがITビジネスの基本であり、つまり窓口や上流を押さえたところが強いのだということですね。
たとえば僕たちはスマートフォンでニュースアプリを開いて、そこから記事や広告に流れます。だから、ニュースアプリはめちゃくちゃ強いわけです。
僕たちはPCでネットを立ち上げてGoogleで検索して、そこから記事や広告に流れます。だからGoogleはめちゃくちゃ強いわけです。
上流を抑えているのですね。
その他にもゲームアプリや課金周りの話なども解説されていて、何度読んでも面白いです。
LINE執行役員の田端氏の本ですね。メディアとかブログとか好きな人は必読だと思います。
テクノロジーがコンテンツの消費のされ方にどう影響を与えるか、フロー型とストック型のメディア、紙媒体からウェブへの切り替わりによるコンテンツの分離等、メディアに関する一通りの知識がすべて身に付きます。
本気の良書なので、ウェブであれ紙であれメディア関係で働きたいって人には本当にオススメです。
>>レビュー記事:『MEDIA MAKERS』(田端信太郎)が本気の良書だった。
TSUTAYAを運営するCCCの創業者の増田さんの本です。
商売が「物を提供すること」から「物を提案すること」に変化している中、どのような働き方になっていくかが記されています。
普段薄々と感じてることがバシっと文字になってる感じで、本当に頭がすっきり整理されます。
>>レビュー記事:空間は雑誌に、世界はメディアになり、編集者は最もイケてる職業の一つになる。僕らがTSUTAYAから学べること。
最近少しづつ読み進めてるのですが、アンディ・ウォーホルが凄く好きになります。
ただ長いのと、文体がやや疲れるのが難点です。和訳書なので仕方ないのですが。。
というわけで、何か思い出したら追記したいと思います!
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