映画『シティ・オブ・ゴッド』を見れば、どのようにしてギャングの抗争地帯が生まれるかが分かる。

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『シティ・オブ・ゴッド』はリオデジャネイロ(ブラジル)のスラム街で、ギャングとして生きるストリートチルドレンの抗争を描いた映画です。

現地の素人がキャストとして参加していることで、なまなましさが増しています。

監督は、実際に現地のスラム街で素人を募集してオーディション、演技訓練を施し、一部の役柄を除き主要キャスト含めてすべて素人(200人)によるアドリブ主体の演技を撮影した。(Wikipediaより)

 

どのようにして抗争が広がり、人々が巻き込まれていくか

ギャングの誕生を描く

映画の始まりにおいて、スラム街には3人の不良がいるに過ぎませんでした。3人の不良は銃で恐喝をする等してお金を稼ぐチンピラです。

そこから、どのようにしてギャングが生まれ、どのように活動を広げ、そして遂には終わりの見えない抗争へと突入していくか、という一部始終を垣間見ることが出来ます。そこにはギャング、ドラッグ・ディーラー、武器の密売人、買収された警察等、こうした地域を理解する上で欠かせないあらゆる種類の人間が出てきます。それらは実話を元にしているため、内容はリアリティに溢れています。

映画中にもフッドを出ることを夢見る少年が主人公として描かれますが、アメリカのラッパー達が成功してフッドから脱出することを夢見る気持ちをリアルに感じ取ることができます。

憎しみの連鎖が描かれる

憎しみの連鎖が続く、ギャングの抗争の不毛さは、Lupe FiascoやKendrick Lamar等の危険な地域出身のラッパーがたびたび曲やアルバムのテーマに取り上げる内容です。

この映画では、たとえば元軍人だったバスの運転手など、ギャングとは無関係だった人間までもが、どのようにして憎しみに捉われ、殺し合いに手を染めていくかが描かれています。

ギャングの抗争地帯出身のラッパー達の歌詞の裏側を知る上でも、必見の映画だと思います。

 

ちなみに、HULUにあります。

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