
『海の上のピアニスト』という映画を、絶対に好きなはずだと友達に勧められたので見てみました。
あるピアニストの半生を描いた映画なのですが、なかなか良かったので紹介してみます。
記事の目次
現実離れした世界に、一人のピアニスト
赤ちゃんとして豪華客船の中で発見され、人生で一度も地上に降り立つことなく、戸籍にも載らず、誰も聴いたことのない曲を奏でる伝説のピアニスト、名前は1900(ナインティーン・ハンドレッド)。そんな現実離れしたテーマと現実離れしたストーリーで描かれる世界大戦前後の一時代は、ノスタルジックであり、哀愁が漂い、そして永遠の輝きを放ちます。
ストーリー展開も過去と現在を行ったり来たりするなど、凝った作りにはなっているのですが、楽しみ方としては、あくまでも船の中で描かれるひとつひとつの素敵な場面を全力で楽しむという感じで見るといいのかなぁと思いました。
ということで、心から気に入った3つの名シーンを紹介してみたいと思います。
激しく揺れる船のなかをスケートのようにピアノとすべる!

嵐に襲われて揺れに揺れる船のなかで、ストッパーを外して、ピアノと一緒に滑りまわりながら曲を弾く場面は、誰もが気に入る名シーンだと思います。
どうやって撮影しているのかめちゃくちゃ気になるのですが、何度でも見たい、出来るなら夢の中ででも味わってみたいひとときですね。
ジャズを生んだ男、ジェリー・ロール・モートン vs 1900!ピアノ演奏での決闘。

噂を聞き付けて、わざわざ船の中まで決闘を挑みに来たのが、ジャズを生んだ男ことジェリー・ロール・モートンです。
ピアノの決闘では、交互にフリースタイルでピアノ演奏をすることになるのですが、この場面はカッコよすぎる演出もあり(こちらは見てのお楽しみということで!)、とにかく痺れまくりです。この映画で一番盛り上がる場所でもあり、とにかく目も耳も話せません。
ジェリーもなかなか渋くてイカしてます。
観客を見ながら自在に作曲する1900の即興演奏!
こちらは個人的に大好きだったシーンです。
船の中では客に踊ってもらうために音楽家が曲を演奏するのですが、途中で1900のピアノ演奏がいつも暴走してしまい、1900の独壇場へと突入します。そうなってしまうと、残りの楽器奏者は暇で仕方がありません。
ということで、主人公の一人でもあるトランペット吹きの男が1900の横に座り、演奏中の1900に、どうやって即興で曲を作っているのかと尋ねます。そのときに1900は観客のひとりひとりに注目して、その観客の物語を想像して作り上げながら、それを演奏するという方法を見せてくれるのです。
ということで
もしよければチェックしてみてください。
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