ジュリア・マーガレット・キャメロンとは
ジュリア・マーガレット・キャメロン(1815年 – 1879年)は、19世紀ヴィクトリア時代のイギリスを代表する写真家として広く知られています。彼女が写真を始めたのは、趣味にと子どもからカメラを送られた48歳であり、比較的遅い時期でしたが、その後の短いキャリアの中で彼女は多くの印象的な肖像写真を制作しました。
キャメロンの作品は、その独特のスタイルと技術的な革新性で当時から高く評価されていました。彼女の写真は、ソフトフォーカスや独特の照明技術を使用して、被写体の感情や性格を深く捉えることに成功しています。これにより、彼女の作品はただの肖像写真を超え、被写体の魂や内面を感じさせる力強さを持っています。
彼女は当時の多くの著名な文化人や知識人、例えばアルフレッド・テニスンやチャールズ・ダーウィンなどの肖像を撮影しました。また、こうした著名人だけでなく、家族や召使い、地元の人々をも被写体としました。これらの写真は、今日でもその美しさと深みで多くの人々を魅了しており、キャメロンの名前は19世紀の写真史において欠かせない存在となっています。
ジュリア・マーガレット・キャメロンの芸術作品
アルフレッド卿・テニスン
チャールズ・ダーウィン
ジュリア・ジャクソン
私は待つ
ベアトリーチェ
アニー
関連書籍・図録
写真家 ジュリア・マーガレット・キャメロン (ヴィクトリア朝の女性キャリア)
48歳にして初めて手にしたカメラで、今なお色褪せることのない写真を撮り続けたジュリア・マーガレット・キャメロン。女性が職業につくことも望めない19世紀ヴィクトリア朝下の英国で、写真術の発明から間もない中、絵画をカメラで表現する独特な手法で芸術家として立ち上がった一人の女性の軌跡を豊富な図版を交えてたどる。
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