今月から六本木ヒルズタワーで「ティム・バートンの世界」という展覧会が始まったということで、今月号の美術手帳はティム・バートン特集でした。
ティム・バートンといえば『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』。
ジャックを始めとする魅力的なキャラクターたちの虜になった方も多いのではないでしょうか。
今月の美術手帳における特集の中でも『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』について触れられている箇所は多いのですが、どのように作られたかについてダニー・エルフマンが語っていたので、紹介してみます。
アニメーション作品の場合は、すべてがティム・バートンのドローイングから始まる
ティムはいつも何かを書いている
普段からナプキンやメモ帳にも絵を描いているというティム・バートン。
ティムは昔から、いつでも絵を描いているそうです。
絵を描くということが何を意味するのかは、本人の口から語られています。
僕は喋るのが苦手だから、絵を描くことがコミュニケーションの手段なんだ。絵の抽象的なところが気に入ってね。昔から口数の少ない子で、絵は自分がどう感じているかを表現できる大事な方法だった。自分だけのおしゃべりとも言えるかな。セラピーでもあり、自分がいったい何者なのかを知る方法でもあったんだ。
美術手帳2014年11月号
ティムが絵を見せてストーリーを読む
ティム・バートンと過去に16作品でタッグを組んだ作曲家のダニー・エルフマンが、どのようにして作品が創られていくかを語っています。
『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』を製作するときは脚本がありませんでした。彼は私に絵をみせて、子どもに読むようにストーリーを話すんです。
「ある日、ジャックは森に行き・・・」という風に。
そこでひらめいた音楽をあわせて作曲し、数日後にまた話の続きを聞く、というのを繰り返しました。
美術手帳2014年11月号
という風にして、作品と音楽が作られていくんですね。
ティム・バートンにとってのハロウィーンとは
ちなみに、ティム・バートンにとってのハロウィーンとは何でしょう。
こんな風に語っています。
僕にとって、ハロウィーンはいつだって一年のうちで一番楽しい夜だった。
ハロウィーンになるといろんなしきたりがなくなって、何にだってなれる。
空想が支配するんだ。
ほんとに誰か他の人を死ぬほど怖がらせようと思って外に出る人は誰もいない。
他の人たちを脅かして楽しませようと思って外に出るんだ。
それこそがハロウィーンの目指すものであり、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』の目指しているものなんだよ。
美術手帳2014年11月号
展覧会「ティム・バートンの世界」は2015年1月4日まで
展覧会の方は、2015年1月4日までやっているそうです。
これは行かなきゃ。
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