Web3の構成要素:Web3ウォレットとは?わかりやすく解説

Web3の構成要素:Web3ウォレットとは?わかりやすく解説

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Web3の教科書:わかりやすく解説

Web3の教科書:わかりやすく解説

2022年6月23日

はじめに

Web3ウォレットについて詳しく知りたい方へ。

この記事では以下の内容を解説しています。

  • Web3ウォレットとは
    ブロックチェーンノードと通信できる機能を持った暗号通貨ウォレット。スマートコントラクトの利用などができるため、Web3の参加者にとって必要不可欠。
  • Web3ウォレットの仕組み
    ブロックチェーンノードと通信するためのAPI等をブラウザなどに対して注入する。ウォレット提供企業がブロックチェーンノードを運用していて、そのノードと通信するようになっているものが一般的。
  • Web3ウォレットの種類
    Web3ウォレットの種類は、現状大きく2種類。ブラウザのエクステンション(アドオン)として提供されるブラウザウォレット、スマートフォンのアプリとして提供されるアプリウォレット。
  • おすすめのWeb3ウォレット
    Metamaskがおすすめ。イーサリアム創設者の1人が創業したConsenSysというブロックチェーン大手企業が提供しており、イーサリアムだけでなく、BNBチェーンやPolygonなど、主要なWeb3ブロックチェーンの大部分に対応している。

Web3ウォレットについて網羅的に解説しているので、ぜひ最後までお読みください。

written by @raq_reezy

Web3ウォレットとは:仕組みをわかりやすく解説

そもそも暗号通貨ウォレットとは

(1)暗号通貨ウォレットの構成要素

Web3ウォレットは、暗号通貨ウォレットの一種で、ブロックチェーンノードとやりとりする機能が搭載されたウォレットを指しますが、そもそも暗号通貨ウォレットとは何かを復習しておきましょう。

暗号通貨ウォレットとは、銀行口座のようなものであり、ユーザーは暗号通貨ウォレットに暗号通貨や暗号資産を保有します。暗号通貨ウォレットは、基本的に秘密鍵・公開鍵・ウォレットアドレスがあります。

ウォレットの構成要素

  • 秘密鍵
    誰にも教えてはいけないパスワードのようなもの。秘密鍵を知っていると、ウォレット内の資産を自由に動かせるので、他人に知られると資産を盗まれてしまう。
  • 公開鍵
    秘密鍵から不可逆につくられるもので広く公開する。秘密鍵で暗号化したものは、その秘密鍵からつくられた公開鍵でしか解読できないという数学的な性質がある。公開鍵を知られても、そこから秘密鍵を知ることはできない。
  • ウォレットアドレス
    公開鍵をわかりやすくした、IDのようなもの。

(2)暗号通貨ウォレットの仕組み

AさんがBさんに1ETHというトークンを送りたい場合、Aさんは、以下の2種類の情報をみんなに伝えます。

  1. 「Bさんに1ETHを送ります」という情報
  2. 「Bさんに1ETHを送ります」という情報を秘密鍵で暗号化したもの

みんなはAさんの公開鍵を知っていますから、Aさんが秘密鍵で暗号化した情報を公開鍵で解読してみます。その結果、「Bさんに1ETHを送ります」という情報が解読できたら、Aさんの秘密鍵で暗号化されたこと(=成りすましではなく、Aさん自身がその指示を出したこと)が確認できます。

この確認をしてから、ブロックチェーンに参加しているコンピューターノードは、自身が保存している残高データを書き換えます(Aさんの残高を1ETH減らして、Bさんの残高を1ETH増やします)。

Web3ウォレットとは

暗号通貨ウォレットには、いろんな種類があります。

例えば、秘密鍵を紙に書いて、鍵のかかった引き出しに入れておけば、これもひとつのウォレットであり、ペーパーウォレットと呼ばれます。

Web3ウォレットとは、暗号通貨ウォレットの中でも、ブロックチェーンノードと通信できる機能を備えたものを指します。言い換えると、秘密鍵を安全に保管しつつ、その秘密鍵でサインした情報をブロックチェーンノードに送ることができます。

このようなWeb3ウォレットを用いることで、一般的なユーザーでも、ブロックチェーン上の資産を送信したり、ブロックチェーン上のスマートコントラクトを利用することができます。

Web3ウォレットの仕組み

後述しますが、Web3ウォレットの代表的なものとして、ブラウザ型のウォレットがあります。

ブラウザ型のWeb3ウォレットは、例えば、Google Chromeのエクステンション(アドオン)として提供され、ブラウザの保存領域に秘密鍵を安全に保管するとともに、ブロックチェーンノードと通信するAPIをエクステンションからブラウザに追加します。

その結果、ブラウザは、そのAPIを通じてブロックチェーンノードと通信することができるようになります。

Web3ウォレットの種類とおすすめ

ブラウザ型のウォレット

(1)ブラウザ型ウォレットの仕組み

ブラウザ型のウォレットとは、上で書いたように、Google Chromeの拡張機能(アドオン)等として提供されるWeb3ウォレットです。

ブラウザの保存領域に秘密鍵を保管しつつ、ブロックチェーンノードと通信するためのAPIをブラウザに追加するので、ブラウザは秘密鍵で暗号化(署名)したトランザクションをブロックチェーンに対して送れるようになります。つまり、ブラウザ自体をWeb3ウォレットに生まれ変わらせます

Web3ウォレットに生まれ変わったブラウザを使って、Web3アプリケーション(DApps)のウェブサイトを開くことで、各種Web3サービスを利用できるようになります。

(2)おすすめのブラウザ型ウォレット

Metamask
Metamask:ブラウザ型のWeb3ウォレット

Metamaskは、ブロックチェーン大手企業ConsenSysが提供するWeb3ウォレットです。

イーサリアム以外に、BNBチェーンやPolygonなどの主要Web3ブロックチェーンにも対応しています。

Phantom Wallet
Phantom Wallet:ブラウザ型のWeb3ウォレット

Phantom Walletは、Phantom Technologiesが開発しているWeb3ウォレットです。

主要Web3ブロックチェーンのひとつであるSolanaには、Metamaskがまだ対応していませんが、Phantom Walletが対応しています。

アプリ型のウォレット

(1)アプリ型ウォレットの仕組み

アプリ型のウォレットは、スマートフォンの保存領域に秘密鍵を保存するほか、ブロックチェーンノードと通信するための機能を保有しています。そのため、秘密鍵で暗号化(署名)したトランザクションをブロックチェーンノードに対して送ることができます。

(2)おすすめのアプリ型ウォレット

アプリ型のウォレットは、Web3アプリ(DApps)自体に組み込まれていることが多いです。

例えば、ブロックチェーンゲームであれば、そのゲームアプリ内にウォレット機能も実装されているというイメージです。

そのため、汎用的なアプリ型ウォレットを意識的にダウンロードして使うという機会はあまりないでしょう。

まとめ

今回は、以下の内容を解説しました。

  • Web3ウォレットとは
    ブロックチェーンノードと通信できる機能を持った暗号通貨ウォレット。スマートコントラクトの利用などができるため、Web3の参加者にとって必要不可欠。
  • Web3ウォレットの仕組み
    ブロックチェーンノードと通信するためのAPI等をブラウザなどに対して注入する。ウォレット提供企業がブロックチェーンノードを運用していて、そのノードと通信するようになっているものが一般的。
  • Web3ウォレットの種類
    Web3ウォレットの種類は、現状大きく2種類。ブラウザのエクステンション(アドオン)として提供されるブラウザウォレット、スマートフォンのアプリとして提供されるアプリウォレット。
  • おすすめのWeb3ウォレット
    Metamaskがおすすめ。イーサリアム創設者の1人が創業したConsenSysというブロックチェーン大手企業が提供しており、イーサリアムだけでなく、BNBチェーンやPolygonなど、主要なWeb3ブロックチェーンの大部分に対応している。

ぜひ、Metamaskなどを利用して、Web3を体験してみてください。

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