問題を解決する方法(『マッキンゼー流 入社一年目 問題解決の教科書』)

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solution for business problem

一時期話題になってた本がブックオフで安くなってたので買って読んでみました。

最近本読むのですが、読んでもすぐに忘れてしまうので書き溜めていきたいと思います。

マッキンゼー流 入社一年目の問題解決の教科書

世の中に溢れる問題を解決する

この世界、そして僕たちの日常は「問題」に溢れています。

日々悩んだり、スッキリしない思いを抱えて我慢したり、不満に思ったり。

僕たちの日常に溢れる「問題」は解決するか、誰かが解決してくれるのを待つか、我慢するかしかありません。

今回紹介する『マッキンゼー流 入社一年目の問題解決の教科書』では問題を解決する方法を前半で説明してくれています。(後半はページ数を膨らませるためか、よくある仕事術的な内容になっています。)

マッキンゼーとは

マッキンゼーというのは世界的に有名なコンサルティング・ファームで、日本では大前研一さんの活躍等で知られています。モバゲーを展開しているDeNAを作った南波さんもマッキンゼー出身だったりします。

コンサルティング・ファームというと何をしているのか分かりにくいですが、企業等のクライアントから相談された問題を解決したり、依頼された内容を調査したりする仕事をしているそうです。

マッキンゼーでは大体3~5年働く人が多いようで、その後は退社してそれぞれがやりたい仕事に巣立っていくそうで、巣立ったあとに新しく立ち上げた会社の営業的な意味合いなのか、お小遣い稼ぎなのかは分からないですが、こうしてマッキンゼー時代のことやノウハウを本に書いてくれる人たちがいます。執筆の理由はいずれにしろ、こうしてノウハウをばらまいてくれるのはありがたい事ですね。

マッキンゼーがどういう仕事をしているか、社内はどんな雰囲気か、どのような姿勢で問題解決に取り組んでいるか等は、この本の第一章等に書かれているので興味がある方はぜひ読んでみてください。

 

問題解決とは

解決すべき真の問題とは

問題を解決するという話ですから、当然解決すべき問題があります。これは数学のテストではありませんから、何を求めろということが決まっている訳ではありません。まずは解決すべき真の問題を見つけることから問題解決は始まります。

解決すべき問題を見つける方法

目の前の事象を問題と捉えてすぐさま取り掛かるのではなく、まずは問題を分析します。このときに役に立つのがロジックツリーです。ロジックツリーを用いることで問題を過不足なく分解することが可能になります。

本で紹介されていたロジックツリーの例はこんな感じ。

logictree-example

これで売上が上がらないという表面上の事象にとって、一番大きな要因は何なのかという点に関して仮説を立てて検証することができます。客の数は充分に増えているなら、客ひとりあたりの単価を増やす方向を考えればいいことになります。

ロジックツリーを作る際のポイントは「漏れなくダブりなく」です。たとえば売上は客単価×客の数で漏れなくダブりなく分解できます。

問題解決はコインを裏返すことではない

真の問題を見つけたら次はそれを解決します。本書では「問題解決はコインを裏返すことではない」と書かれています。これは目の前の表面的な問題だけを見て解決するのではなくて、未来志向で新しい価値を生み出すことが大切だという話です。

たとえば「A製品の売上実績が落ちている」という事象から、「購入する客の数が大幅に減っている」というのが問題だと発見したとします。それに対して、「プロモーション方法を考えて売上を伸ばそう」という解決策は安易なコインの裏返しで、もしかすると「A製品はもう世界で必要とされていない製品なのだから、そこに使っているお金や資源をほかの製品開発に当てよう」というのが正しい解決策になるかもしれません。

コインの裏返しや今の状況に縛られない解決策を思いつくコツ

コインの裏返しや今の状況に縛られない解決策を思いつくためのコツは「理想的なあるべき状況」を思い浮かべることです。現状と理想的なあるべき状況をつなぐ方法が解決策になるわけです。

もう一つの方法は数字や二次情報だけでなく一次情報に触れることです。実際の売り場で客がどのようなことを求めているか等に触れることで解決策に繋がる有益な情報を得ることができるかもしれません。一次情報にあたる際には、「どうせ○○だ」、「○○は○○なべきだ」という思い込みを振り払って、素直な好奇心に基づいて触れることで、新しい切り口や本当の問題発見に繋がることがあります。

「それで?」と「なぜそうなるの?」を考える

ひとつの仮説や思いつき、事実に対して「それで?(So What)」と「なぜそうなるの?(Why So?)」という質問をぶつけていくことで問題点の発見や解決策が見えてくることがあります。

たとえば「空が曇っている」→(それで?)→「雨が降るだろう」→(それで?)→「傘を持って出よう」といった感じです。

 

まとめ

以上『マッキンゼー流 入社一年目 問題解決の教科書』の内容の紹介でした。

問題を解決する方法というよりは、問題を整理して解決策を出す道筋をスッキリさせる方法という感じでしたね。意識高い感じで好き嫌いのある内容かもしれませんが、意外と読んでおくと何かに困ったときに役に立つかもしれません。

こういう業界に興味があったり、考えるのが好きだったりする方は是非読んでみてください。

似たようなのだと、こちらも前に読んだのですがオススメ。

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