文系のものづくり

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最近、よく推されてるのを見かける『コンサル一年目が学ぶこと』

 

買って読んでみてるのです。

何目線だって話ですが、まぁ悪くはないんですね。

質問には、まずそのまま答えましょうとか書かれてる訳です。

「遅刻しました。」

「いつ頃、着きそうなんだ?」

の流れであれば、

「あと○分です」「○時頃です」と答える訳ですね。言い訳は後で良いのです。

「昨晩の接待で飲み過ぎまして、目覚ましは仕掛けていたのですが、電池が切れていて、今起きたところでして」とかうだうだ言ってるとアウトだと。

あとはPREPで語りましょうとか、その手のことが書かれてる訳です。

いわゆる仕事力的なことですよね。

 

それで、この本を読んでいてふと思ったのですが、文章が全然面白くないなと。

まぁビジネス書なので文章が面白い必要もないんですが、コンサルが書く文章って、中身はともかく、ここまで面白くないのかと。無駄もないし、広がってもいかない文章なわけです。読めと言われれば読めるし、役に立つと言われれば読んでも良いけど、あんまりページめくってく気もしない文章ですね。

コンサルって文系の意識高い人が目指したりするんですが、基本的にはバリバリ理系職ですよね。ということで、理系の書く文章はこうなるのかぁと改めて思ったのです。(めちゃくちゃ乱暴な括りで申し訳ないのですが、あくまでも”理系的な文章を書く理系”ってことです。)

今の時代に理系文系とかいうのもあほらしいのですが。

 

やっぱり文章って合理的に作ってしまうとつまらないんですね。

言葉のリズム感ってのがあるわけです。オチの前はほどよくふわっと引き延ばすとか、文章の切れ目には余韻を残すとか、すごく感覚的なものですが、あるわけです。

“ものづくり”がオンデマンド化して、企画という仕事が重要でなくなり、どんどん現場の理系が主役になっていく中で、世界に言葉が残るのなら、ここはやっぱり”文系のものづくり”の領域だなぁと。

 

そんな、肉にも魚にもならないことを考えてました。(でも胡椒にはなるのです。)

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