「選択肢が豊富だけど、どれを選ぶか考えなくていい」という仕組みは秀逸だなぁと改めて思ったりするのです

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豊かさというのは、いろんな基準で計ることができると思います。

お金がたくさんある、おいしいものを食べられる、ひんぱんに海外旅行ができる。

こうしたものを乱暴にまとめてみると、豊かさとは「たくさんの選択肢があること」だと言えるんじゃないかなと思います。

ですから、選択肢が常に限られていると、僕たちは”貧しい”と感じます。

「毎日、吉野家で晩御飯を食べてください」。嫌です。

「毎日、このアルバムだけ聞いてください」。好きだけどちょっと。。

 

さて、一方でたくさんの選択肢から考えてえらぶという行為はとても面倒くさくて苦痛が伴います。

何か調べものをしようというときに、さて図書館に行くこともできるし、あのウェブサイトで調べてもいいな、電子辞書でもいいし。どれにしよう。

そんなことを考えてしまうと、調べること自体が面倒になってしまいます。

一方で、「グーグルを開いて検索バーに入力する」と選択肢がひとつに決まっていれば、無駄なことに頭を使わずに済むのでめちゃくちゃ楽です。

僕たちは選ばなくていいほど、基本的には楽だし幸せなのです。

ログミーの「人は自由になるほど幸福度が下がる」 ”選択のパラドクス”が起きる4つの原因という記事にもそんなことが書かれています。

 

この2つを組み合わせると、「選択肢はたくさんあるけれど、自分で選ばなくていい」。

そんな状態が一番豊かだし楽だと感じるというわけです。

「(たくさん買えるものはあるけど、)みんなが買ってるから、自分もこれ。」

「(色はたくさんあるけど、)あの有名人も着てるから、今年の色はこれ。」

「(たくさんの中から選べるけど、)ランキング上位だからここ。」

そういう視線で考えると、「選択肢が豊富だけど、どれを選ぶか考えなくていい」という仕組みは秀逸だなぁと改めて思ったりするのです。

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