「Controlがリリースされた次の日にMt.Olympusを書き始めた」。Big K.R.I.T.が語るMt.OlympusとCadillacticaの製作。

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Big K.R.I.T.はEliott Wilsonとのインタビューに参加した。

 

最初のパートではBig K.R.I.T.は『Cadillactica』や音楽業界のビジネス面から離れるようになったモチベーションについて語った。インタビューの中で、K.R.I.T.は突出したシングルよりも、「全身全霊の作品」をファンは望んでいるだろうと説明。

11月にリリースが予定されている『Cadillactica』について、K.R.I.T.はアルバムのコンセプトを説明し、それから『Live From The Underground』からどのようにアプローチがシフトしていったかを語った。

「最初に気付いたのは、ビジネスと製作を同時に学ぶのは不可能だってことなんだ。なぜなら、ビジネス面で発生することは俺のクリエイティビティに影響を与えてしまうからね。」と彼は言う。「もし俺がビジネスの方面で怒りを感じたら、それが俺の音楽の中にも反映されてしまう。それだけは避けなきゃいけないってのを学んだんだ。『Cadillatica』の製作中はビジネスからは距離を置いたんだ。俺のチームやスタッフがきちんとやってくれると信じることにしたってことさ。スタッフが俺のところに来るとき、いつも選択肢がある状態で来てた。『こうする?それともこうする?』ってね。『何がしたい?』じゃなくてね。だから俺は『キックドラムが良く鳴るようにしておきたい』ってレベルに集中することが出来た。俺がやったのは今回のアルバムのビジネス面から俺の存在を少し取り除いたってことなんだ。DutchやSteveoには本当に感謝してるよ。俺は落ち着いてプロデューサー達と製作をして、ただのアーティストでいることが出来た。」

彼の次のシングルのプロダクションはRaphael Saadigになるという。K.R.I.T.はTony! Toni! Toné!との製作について語った。この歌手はヴァイブスがあって自然体だったという。

「みんなは必ずしも、俺にシングルを期待しているわけではないと思うんだ。」と彼は付け加える。「みんなは全身全霊の作品を望んでる。俺が音楽の中で成長するためには、俺はサンプリングしまくるって製作手法から距離を取って、みんながサンプリングしたくなるような音楽を作り始めなきゃいけないって思うんだ。Raphaelとの製作では作詞に打ち込む機会も与えてくれた。だから俺が歌詞を書いていたら、もう声がまるっきり違うんだ。とてもクリアな声になった。いつもみたいにビート作りとフック作りで疲れてない分、違うエネルギーがあったのさ。」

直近でリリースされた『Mt. Olympus』のインスピレーションについて、K.R.I.T.はある感情を抱いていたという。Kendrick LamarのControlでのバースで名前を挙げられた他のラッパーたちとメディアでの扱いが違うと感じていたのだ。

「俺にとって、これはただControlのビートにバースを乗っけるってのよりは大きい問題だったんだ。もしこれにレスポンスするなら、まずは自分でビートを作って、コントロールよりもハードなビートを作るところからだなって。よし、やってやるよって感じだね。バースがどうのこうのってシチュエーションを塗り替えてやるってね。俺にとって、”聴いてもらえる”って状態は俺がずっと欲しかったものなんだ。俺は自分を証明するためにたくさんのことをしてきた。俺は地理的にいえば”ラップが出来る”というイメージではない地域の出身だからね。」

「俺はControlのバースが出て来て、次の日にはバースを書き始めた。」と彼は言う。「でも何で俺がすぐにそれをドロップしなきゃいけないんだ?って思ったんだ。戦略的に他の方法があるってね。Controlのアンサーをすぐにドロップするってのは、俺にとってあまり助けにならなかったと思う。このゲームはチェスだ。チェッカーじゃないって思ったんだ。お前が俺を飛び越えて、すぐに俺がお前を飛び越えるわけじゃない。俺はこのゲームについてちょっと考える時間がいるなってね。」

K.R.I.T.は『Cadillactica』には『Mt. Olympus』のオルタナティブ版が収録されているとも明かした。

「リミックスなんだ」と彼は言う。「Dahiに感謝だな。Dahiがビートを作り直してくれた。サンプリングの権利の問題をクリア出来なかったんだ。だからフリーで出してたんだ。」

 

*この記事はHIPHOP DXに掲載されている記事の和訳です。

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