Solidityの基礎:スマートコントラクトの定義と継承
スマートコントラクトを定義する
(1)スマートコントラクトとは
スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で動くプログラムを指します。
もう少し詳しく書くと、オブジェクト指向の言語におけるクラスのようなもので、永続的な状態変数およびそれを変更するファンクションを保持しています。
DAppsの開発者は、スマートコントラクトを記述してブロックチェーン上にデプロイしたうえで、そのコントラクトを呼び出すことによって、ファンクションを実行することができます。
(2)スマートコントラクトを定義する記述例
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pragma solidity ^0.4.19; // Solidityのバージョンを指定します contract HelloWorld { //ここにスマートコントラクトの中身を記述します } |
スマートコントラクトを継承する
(1)スマートコントラクトの継承とは
他のスマートコントラクトを指定して、継承することができます。
他のスマートコントラクトを継承した新たなスマートコントラクトは、継承元のスマートコントラクトの内容をすべて引き継ぎます。
汎用的な機能については、オープンソースのスマートコントラクトを継承すると便利です。
(2)スマートコントラクトを継承する記述例
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pragma solidity ^0.4.19; import "./Ownable.sol"; //継承したいコントラクトのファイル位置を指定してインポートします import "./SafeMath.sol"; //複数のコントラクトを継承できます contract HelloWorld is Ownable, SafeMath { //継承するコントラクトの名称を「is」の後に記載します //このコントラクトはOwnableやSafeMathの内容をすべて継承しています } |
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基礎編1:状態変数 / 構造体 / マッピングの基礎を理解する
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