考えうる限り最悪の音質環境
以前、和訳した『YEEZUS』に関するカニエ・ウェストのブログで、このような言及がありました。
俺はパリでロフトスペースに住んで、リビングでレコーディングしてた。考えうる限り最悪の音響環境だったんだ。
でも、その分、曲は超シンプルじゃないといけなかった。だって、複雑な音で、たくさんのベース音を入れたら、その空間では上手くいかない。これが今年の始め頃のこと。
『【和訳】インタビュ – カニエ・ウェスト 『YEEZUS』の世界観と精神性 、これまでのキャリアについて(Kanye West)』
『YEEZUS 』の制作は環境の整ったスタジオではなくて、モニタリングの音質もレコーディング面でも微妙な、とにかく最悪な環境で行われたということですね。
New SlavesとBlack Skinheadはカラオケ版インストでもカッコよかった!
この前、JoysoundのCrossoで何かヒップホップの新曲入ってるかなと思って、いろいろ見てみたら『YEEZUS』から”New Slaves”と”Black Skinhead”が追加されていたんですね。(A$AP Rockyの”F***in’ Problem”も追加されてました!)
ヒップホップのインストってカラオケで作り直されたものを聴くと、凄く微妙というかダサいなって思うことが多いじゃないですか。
ところが、こちらの2曲、どちらもカラオケのスピーカーで、カラオケのインストで聴いてもカッコよかったんですね!(全然歌えませんでしたが!笑)
そのときに先述のインタビューの内容をふと思い出して、こういうことだったのかなと実感しました。カラオケって考えうる限り最悪の音質環境ですよね。インスト自体も作り直されていると思うので、カニエが言ってた趣旨と合致するかは分からないのですが。。
本当はヒップホップに限らない話かもしれないのですが、ツイッターでヒップホップ界隈のツイートを良く見ていると、ヒップホップって特に、音作りに拘りが強い分、やっぱり良い音質で、良いモニターで聴いてほしいっていう拘りも凄く強いジャンルなのかなと思うんですよね。
僕は、そういう拘りがあるジャンルだっていうのは、とてもカッコいいことだなと思っています。ですが、一方で『YEEZUS』みたいにカラオケで悪い音で聴いてもベースが分かりやすく前面でブンブン鳴っててカッコいいっていうのも素敵だなと思いました!
とか言いながら、カラオケボックスではやべー!って興奮してたんですが、ここまで書いてて本当にそんなに凄かったか自信無くなってきたので、Crossoでカラオケする機会あったらチェックしてみてください笑。
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