はじめに
読書と年収の間の相関関係に興味がある方へ。
この記事では、読書と年収の相関関係についてのデータをいくつか紹介しています。
この記事の内容
- 読書と年収には相関がある
- 高収入層ほど本を読む傾向がある
- 本を読むことで高収入層と同じインプットができる
実際のデータをいくつか紹介しているので、興味がある方はぜひ最後までお読みください。
written by @raq_reezy
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読書と年収には相関がある?
結論からいうと、読書と年収の間には相関関係があります。
具体的には後述しますが「高年収層ほど、読書量(1ヶ月に読む本の冊数)や、書籍に使うお金が多い」というデータがあります。
これらは、あくまでも相関関係であって、因果関係ではありません。
言い換えると、「読書をするから年収が上がった」という可能性はもちろんありますが、「お金があるから本を気軽に買える」、「高収入で時間に余裕があるから本が読める」など、因果関係が逆の可能性もありうるということです。または、年収が高い仕事につくと、事業の方向性を決める仕事など、世の中のことを知る必要性が高まるため、必要に迫られて本を読まざるを得ない可能性もあります。
とはいえ、高収入層ほど本を読んでいることは確かなので、読書をすることで、高収入層と同じインプットをして、同じような考え方を身につけることができると言えるでしょう。
読書と年収の相関データ(1):年収1,000万以上の約4割が1ヶ月に3冊以上の本を読む
まずは、出版文化産業振興財団が2009年に約1,500名を対象に行った調査(*)のデータをご紹介します。
こちらは、1ヶ月に何冊の本を読むか(読書量)を年収別に集計したものになります。
グラフと実数値
グラフ:年収と読書量の相関関係

読書と年収の相関関係:出版文化産業振興財団の調査よりRAQ MAGAZINE作成
実数値表:年収と読書量の相関関係
0冊 | 1〜2冊 | 3〜7冊 | 8冊以上 | |
100万円未満 | 17% | 28% | 51% | 4% |
100万〜500万円 | 27% | 49% | 21% | 3% |
500万〜1,000万円 | 22% | 48% | 26% | 4% |
1,000万円以上 | 15% | 47% | 31% | 7% |
解説
読書量は年収100万円未満を除くと、基本的には年収が増えるほど、1ヶ月に読む本の冊数が増える、つまり相関関係があることが分かります。
特に、年収1,000万円以上の層では、本を全く読まない人は15%しかおらず、約4割(38%)が月に3冊以上の本を読んでいます。
読書と年収の相関データ(2):年収1,500万円以上は毎月書籍に5,254円を使う
続いて、総務省による2020年の家計調査のデータを紹介します。
こちらは、毎月いくらを書籍・印刷物に支出しているかを年収別に調べたものになります。
グラフと実数値
グラフ:年収と書籍関連出費の相関関係

読書と年収の関係(総務省2020年の家計調査より作成)
実数値表:年収と書籍関連出費の相関関係
年収 | 毎月の支出 |
200万円未満 | 2960円 |
200~250万円 | 2475円 |
250~300万円 | 3039円 |
300~350万円 | 3426円 |
350~400万円 | 3172円 |
400~450万円 | 3284円 |
450~500万円 | 3095円 |
500~550万円 | 2781円 |
550~600万円 | 2957円 |
600~650万円 | 2347円 |
650~700万円 | 2519円 |
700~750万円 | 2621円 |
750~800万円 | 3090円 |
800~900万円 | 2713円 |
900~1,000万円 | 3181円 |
1,000~1,250万円 | 4027円 |
1,250~1,500万円 | 3641円 |
1,500万円以上 | 5254円 |
解説
おおむね横ばいですが、年収1,000万円以上あたりからは書籍・印刷物に使うお金が大きく増えていることが分かります。
年収1,500万円以上においては、毎月5,000円以上を書籍・印刷物に使っていることになり、1冊1,000円換算だと5冊程度の本を買っていることになります。
年収が低いほど「本を読みたくてもお金をかけられない」ということはあるかもしれませんが、図書館を利用する、flierやKindle Unlimitedのような定額サービスを使う、読み終えた本をメルカリで売るなど工夫して、読書をしたいところですね。
読書と年収の相関データ(3):年収75,000ドル以上は86%が本を読む
最後に、アメリカの調査データを紹介します。
こちらは、PEW RESEARCH CENTERが、さまざまな属性別に読書割合を調べたものです。
グラフと実数値
グラフ:年収と読書習慣の相関関係

読書と年収の相関関係(PEW RESEARCH CENTERの調査より)
実数値表:年収と読書習慣の相関関係
年収 | 本を読む割合 |
$30,000未満 | 62% |
$30,000〜$49,999 | 67% |
$50,000〜$74,999 | 78% |
$75,000以上 | 86% |
解説
アメリカにおいても、高収入層ほど本を読む習慣があることが分かります。
年収が$75,000(約800万円)以上の層においては、86%が読書習慣があり、本を読まないのは約14%に止まります。年収が$30,000未満の層は38%が本を読まないのと比較すると、本を読まない層は半分以下だということになります。
まとめ
今回は、読書と年収の相関関係について、以下のような内容を紹介しました。
- 読書と年収には相関がある
年収が高いほど、読書量や書籍関連の出費が多い - 本を読むことで高収入層と同じインプットができる
相関関係と因果関係は別だが、高収入層ほど本を読んでいることは事実。読書を通じて、高収入層と同じインプット、考え方を身に着けることができる
以上です!
本を読む時間がない人には「flier」がおすすめ!
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