近頃、アメリカは新鮮な食事ブームです。
つまり、工場で作られた冷凍食品などを安く効率よく食べさせる”ファーストフード”ではなく、新鮮で健康的な食材をレストラン内で調理する、というコンセプトが広がっているのです。
アメリカでは、その波に乗って躍進した外食企業が、次々と上場しています。
そんな企業群の中のひとつがハンバーガー屋のシェイク・シャックです。
マディソン・スクエアを蘇らせた伝説のハンバーガースタンド
しかし、シェイク・シャックは単に新鮮で健康的というだけではありません。
このハンバーガー屋には、まるでヒップホップのような経歴があるということで、調べてみました。
荒れていたマディソン・スクエア
2000年ごろ、ニューヨーク市はドラッグ・ディーラー等が徘徊するようになっていたマディソン・スクエア公園のリニューアルを進めます。
2000年というと、市長はルドルフ・ウィリアム・ルイーズ・ジュリアーニです。警官を大幅に増やし、ニューヨークの治安を劇的に改善したことで有名です。
そんなわけで、この公園も治安を改善し、もう一度市民の憩いの場となるようにと、リニューアルが進められます。
マディソン・スクエアのハンバーガースタンド、シェイク・シャック
公園の再開発の一環として、マディソン・スクエア公園管理委員会が設立されます。
そのメンバーの一人であったのが、レストラン経営者のダニー・メイアーです。
こうして彼の会社、ユニオン・スクエア・ホスピタリティ・グループ(USHG)に営業権が与えられ、マディソン・スクエア公園にハンバーガースタンドが誕生します。
これがシェイク・シャックの始まりです。
支持を得た、本格派のハンバーガー
レストランを経営するUSHGは、本格的なハンバーガーの提供を目指しました。
新鮮な食材にこだわり、市民に愛される、おいしいハンバーガーを出すようにしたわけです。
その結果、シェイク・シャックは大人気となり、公園にはニューヨーク市民が戻ってくるようになります。
市民が戻ってくると、他の店やブランドも戻ってきます。
こうしてマディソン・スクエアの再生に一躍買ったのが、このシェイク・シャックなのです。
その後も消費者に愛され躍進
シェイク・シャックはその後、新鮮な食材で調理したての、おいしいハンバーガーを提供するというコンセプトをぶらさずに、チェーン展開を始めます。
唯一冷凍食品だったフライドポテトも、2007年にはきちんと店内で調理する形になり、昼には行列が出来ることもあるとのこと。(ハンバーガーですよ!)
その結果、店舗あたりの平均パフォーマンスは400万ドルと、マクドナルドの約2倍を達成。
ニューヨークを中心にワシントンDCやフロリダ、また海外にも進出。上場後は株価も2倍以上に跳ね上がるなど、どんどん成長しています。
アメリカいくときはぜひ食べたいと思います。
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