大きな景気サイクルを考える

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世の中の景気を考えるとき、恐慌を端緒に考えるとわかりやすいです。

1920年には個人の株ブームによって株価バブルが発生して、1929年に崩壊しました(1929年に逆イールド発生)。その結果、1930年代には世界恐慌が押し寄せて、アメリカ中央銀行は金利をゼロにする金融政策を取りました。。また、金とドルの兌換を停止して、大量にドルを刷って供給したため、あらゆる資産価格が高騰しました。ニューディール政策と呼ばれています。景気の底打ちを果たしましたが、大量のマネーを供給した恩恵は富裕層ほど大きく受けたので、貧富の差の拡大やポピュリスムの台頭のきっかけともなりました。この時期は、リーマンショック後から2010年代の雰囲気に似ています

さて、大量のドルを供給したことで景気は徐々に回復しますが、1937年には、次の不況が訪れました。この時は、すでに低金利の状況であったため、金融政策で対応できる余地は少なく、景気はいまいち伸び悩みました。しかし、ちょうど第二次世界大戦が発生したため、政府は軍事費をはじめとした大型の財政出動を行い、これによって景気は本格的に回復しました。結果、1950年代から1960年代にかけて、景気は順調に拡大しました。また、貧富の差やポピュリズムが第二次世界大戦に繋がったことの反省や、台頭する社会主義・共産主義に対抗する必要性から、アメリカでは「ベトナム戦争(1955年 – 1975年)など世界の警察化」と「西欧諸国の福祉国家化」が進みました。1960年代の末から1970年代頃には、ニフティ・フィフティと呼ばれる(コカコーラ、P&G、マクドナルドなど)の一部の銘柄だけが上昇するようになりました。コロナショック前後の景色は、この時期に似ています

福祉国家化は政府債務の拡大を招くこととなり、1970年代には政府の運営が立ち行かなくなります(1969年に逆イールド発生)。1971年にはニクソンショックでドルと金の兌換が停止。その結果、強烈なインフレによって、政府債務は実質的に減少しました。この時期には、株や債券はインフレ率にリターンが負けて、金(ゴールド)が大きく値上がりしました。コロナ後は、福祉の充実が進むと思いますが、最終的には1970年代のようなインフレに行き着くことになると思います。1960年代後半から1970年代にかけて、リターンが良かった株を探しておくと良いかもしれません。

1980年代には、インフレを抑えるために、金利の大幅な引き上げと政府支出の大幅カットが行われます。新自由主義と呼ばれる政策が採られるようになり、ヒップホップ界隈では「ロナルド・レーガンの時代」として知られる、悪名高い時代になります。結果、失業率が最大11%まで上昇したり、社会福祉がカットされたりと市民は苦しみましたが、インフレがようやく収まり、景気が再びコントロール可能になりました。インフレ収束が見えたことで、株や国債が再び買われるようになり、高いリターンとなりました

1990年代は、ソ連崩壊やアジア危機など世界では様々なことが起こりましたが、アメリカの経済は安定していました。アメリカに世界中のマネーが集まったことで、徐々に投機熱が拡大し、ハイテク株バブルのドットコムバブルや、不動産バブルに繋がり、やがてリーマンショックを迎えました。バブル崩壊によって、景気が悪化。1920年代〜1930年代と同じような状況となり、大きな景気サイクルが一周しました

 

さて、現在が1940年代-1960年代頃の状況に近く、今後1970年代の状況に向かっていくとすると、その対策・対応としては、以下が考えられます。

  • 1960年代の後半から1970年代にかけて強かった株式セクターを研究して、徐々にそうした株式銘柄の比率を高めて行く
  • 債務拡大の末に逆イールドが発生したら、金(ゴールド)やコモディティのポジションをつくる
  • さらに攻める場合は、急激なインフレに先駆けて、借入で不動産を買うなど、固定金利の負債で実物資産のポジションをつくる

 

 

 

 

 

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