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バフェットが語る、自信を持てる範囲で勝負をする方法

インタビュワー:

ジェイ、それにウォーレン、今日はインタビューに来てくれてありがとう。ウォーレンは場所も貸してくれてありがとう。

君たち二人は分野は違えど、とてもユニークだよね。ふたりとも、ほとんど伝説と言っていいレベルの成功を手にしている。

君たちは何をしたの?何が君たちを特別にしたの?

ウォーレン、貴方から始めよう。投資をしている人はたくさんいるし、勇気があって、教養もあると言われる人はたくさんいるよね。でも、ウォーレン・バフェットはこの世界に一人しかいない。

 

周りに流されず、自分の得意分野で勝負をする

buffett

ウォーレン・バフェット(以下、バフェット):

まず、私の場合は早く始めたのがラッキーでした。早く始めるというのはいつだって良いことなわけですが、私の場合は父が投資の仕事をしていたので、土曜日にはいつも父のオフィスに行っていたのです。そういった理由で、私は7歳くらいからオフィスにある本を読み始めました。ですから、私はある意味で、みなさんに比べて15年ほど早く株式投資を始めたことになります。それは私が成功する上でとても役に立ちました。

それに私はいつも投資というものに魅了されていました。私は早くから自分が何をしたいかが分かっていたのです。それもまた、とても大きなアドバンテージでした。

そもそも、投資という仕事にはあまり頭の良さは必要ないんです。私はいつも言うのですが、IQが160くらいあるなら、投資の仕事にはそんなに必要ないから、30くらいは誰かにあげてしまえと(笑)。

その代わりに必要なものは感情に流されない力です。あなたは周りに流されずに自分で考えなければいけませんし、あるひとつの結論にたどり着いたなら、他の人が何を言おうと気にしてはいけません。事実と自分の理論に任せるのです。それは多くの人にとって大変なことのようですが、私について言えば、そういったことが苦でない性格に生まれたというのがラッキーだったようです。

 

インタビュワー:

投資業にとって感情は敵だということだね。市場が良ければ気分が良くなったり、市場が悪ければ気分が滅入ったりするものだとは思うけれど。

でも何が特別なんだろう。投資においては、感情に流されちゃいけないということは多くの人が認めていることだけれど、リーマン・ショックの際には、実際に多くの投資家はパニックに陥った。でも貴方は逆に、危機的な状況に陥るかもしれないと思われたGEやゴールドマンサックスの株を買いに出た。

 

バフェット:

特に教えてあげられるようなことがある訳ではないのです。私は学校で投資を学んだわけでもありません。ただ私は、自分が事実をきちんと認識していると感じていれば、他の人が私の考えに反対したとしても気にしない性格なのです。

もちろん、私が良く分からないことは世の中にたくさんあります。私は投資をする際に、そういった分からないものからは距離を置いているのです。私は”自信が持てる円”と呼んでいる範囲に留まるようにしています。トム・ワトソンも「私は天才ではないけれど、ある分野では賢い方だ。そして私はその分野に留まるようにしている」と言っています。私も自分が得意な分野に留まるようにしているのです。もし誰かが貴方は間違っていると言ったとしても私は気にしません。もう一度、事実を確認し直すだけです。

私は正直に言うと、学校で授業を何個も受けたりするよりも、周りに流されないことが非常に大切だと思います。感情に流されない力が必要なのです。

 

インタビュワー:

これはビジネスの世界にいない人についても言えるよね。前にディナーをしたときに話したと思うんだけれど、テニスの話で。私たちの多くはウィンブルドンに出ることは叶わないけれど、ただボールをネットの向こうに返すことだけに集中すれば、カッコつけなくていいから、ただボールをネットの向こうに返すことだけに集中すれば、あなたは良い感じにテニスを出来るはずだと。

 

バフェット:

その通りで、私にはいくつかルールがあります。一つ目のルールは「負けるな」というもので、二つ目のルールは「一つ目のルールを忘れるな」というものです。

投資において大切なのは、素晴らしい判断をすることではなく、ひどい判断をしないことです。私はベンジャミン・グレアムから、ひどい判断によって大損をしない方法を学びました。

 

バフェットとベンジャミン・グレアムの師弟関係

インタビュワー:

ベン・グレアムっていうのは誰?貴方の最初のメンターだったの?

 

バフェット:

彼は素晴らしい人で、コロンビア大学での私の教授でした。私はネブラスカ大学にいた19歳のときに彼の本を読みました。私は7歳で投資の本を読み始め、11歳で株式投資を始めました。12歳の頃には公立図書館にある投資や金融市場に関連する本は大体読み終えたのです。読書はとても楽しかったのですが、私は一度も地に足のつく感覚がありませんでした。とてもワクワクする内容だけれど、利益の出るようなものではなかったのです。

そして、私はネブラスカ大学のときにベンの『賢明なる投資家』を読んだのです。それは新しい世界への扉を開けてくれました。私は上の息子をハワード・グレアム・バフェットと名付けています。ベンは若い学生に見返りを求めることもなく、あらゆることをしてくれたのです。

 

インタビュワー:

彼がしてくれたことを何かひとつ教えてくれる?

 

バフェット:

彼は私に株についての新しい考え方を教えてくれました。ティッカーシンボルがついてて、チャートがあって、といった株式投資とは違う見方です。ビジネスの一部として株を捉える見方を教えてくれたのです。それは投資のために必要不可欠な観点でした。

彼は、金融市場が自分にとって良い方向に動いているとき以外は、金融市場に関心を寄せるなと教えてくれました。株価の上下に一喜一憂しないようにと。もし私が事実を知っていたなら、株価が下がったからといって、それがどうしたというのでしょう。それがビジネスとしての見方です。

それから、彼は安全余裕度という有名なレッスンを教えてくれました。9,900ポンドの荷物を積んだトラックで、10,000ポンドまでと書かれた橋を渡るなというものです。何故なら、そこでは確実に安心して走ることができないからです。もし、そういった橋に差し掛かったなら、貴方は別の20,000ポンドまでと書かれた道に降りて、そちらの道を走るべきです。

 

インタビュワー:

つまり彼は、株というのは数字だけを見るものじゃないと教えてくれたんだね。

 

バフェット:

その通りです。

 

Jay Zに言葉への愛や世界の広さを教えてくれた教師の存在

jayz

ラップを始めるのが遅かったからこそ、多くの経験を語れた

インタビュワー:

ジェイ、あなたのビジネスはもっと競争の激しい分野かもしれない。人生を通して、一度もエンターテイナーになりたいと思わなかった人なんて、国中を探してもいないだろうからね。

それに君はエンターテインメントの世界で成功しただけじゃない。継続的に成功し続けている。君はまだ40歳から41歳になろうとしているところかもしれないけれど、エンターテインメントの世界での40歳というのは、ウォーレンの(金融の)世界でいえば80歳みたいなもんだ。

過去を振り返ってみたときに、何が劇的にそんな偉業を可能にしたんだろう?

Jay Z:

彼(ウォーレン)の話を聞いていて、俺は多くの共通点を見つけたんだ。たとえばティッカーや数字ばかりを見ないってのは、つまり真実を見るってことだ。数字や混乱の中で真実を見つけるってことだ。それが鍵だ。その瞬間の自分の物語を告げて、真実を探すんだ。

俺の人生はウォーレンと比べると少し反対のところがあるかもしれない。俺は始めるのが遅かったからね。俺の1stアルバムが出たのは、俺が26歳のときだった。だから俺の1stアルバムは少しばかり成熟してたんだ。

俺の1stアルバムには多くの感情や複雑さが備わっていたし、それは伝統的なヒップホップが持っていないものだった。みんな16歳や17歳が曲を作ってたから、世界と共有できる経験の豊富さが足りてなかったんだ。一方で26歳の俺はシェアするのに充分な多くの経験をしていた。

そこからは一度もそういったことを忘れなかった。真実であったり、手放すべきでない基本的なこと、それが成功を引き寄せてくれるんだ。俺にとっての基本はやっぱり真実だったんだ。今の時点で自分がどこにいるかという、ありのままの真実だよ。変な統計に流されたりせずにね。自分と違うものにならないこと、10,000ポンド制限の橋を渡らないってことさ。 ウォーレンが言ってたこととは、本当にたくさんの共通点があるんだ。

 

Jay Zのメンターは小学校の頃の教師?

インタビュワー:

メンターについて話そう。君は小さい頃に言葉への愛を持ったと言っていたね。この収録の前には6年生のときの先生について話してくれた。

Jay Z:

そうなんだ。俺が話してたことはつまり、こういうことさ。

俺はブルックリンのマーシー・プロジェクトで育ったんだけれど、俺たちのクラスルームは子どもで溢れてたから、先生がひとりひとりの子どもを気にかけるのは難しい状態だったんだ。でも一人の先生がいて、Ms.ラウドって名前だったんだけど、彼女はきっと俺の中に何かを見つけたに違いない。彼女は俺を気にかけてくれて、言葉への愛をくれたんだ。それが今日まで役に立ったってのはおもしろい話だよ。

それに彼女は俺を、彼女の家への遠足にも連れて行ってくれたんだ。それは俺に世界の広さを教えてくれた。俺にとっては自分の家の近所が世界だったんだ。自分の家の近所しか見たことがなかった。俺は全く違う世界を見て、そこから俺の想像力は育ち始めたんだ。

俺は、その違う世界が欲しいと思い始めた。小さなことだけど、たとえば彼女の冷蔵庫には氷を水にする機能が付いてたんだ。氷を押し込むと水が出てくるんだ。俺はおい、これはすげぇな、って感じだったよ(笑)

 

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