良い憂鬱と悪い憂鬱

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melancholy

良い憂鬱は、失敗のプレッシャーを前にした憂鬱です。

全社へのプレゼンを控えて過ごす週末、大きな会場でのライブ前、納得がいかないアウトプットしか出ない中で迫る締め切り。

失敗が数秒置きに脳裏をよぎり、周りの友人のジョークにも心から笑えないでしょう。

どれだけ準備をしても足りない気がするし、そんな状況を用意した世界を憎んでみたりするのです。

せっかくのステージは落とし穴に思えるかもしれません。

準備をするための数時間は数十分のようにあっという間にすぎて、憂鬱の台風は近付くのです。

けれど、その後には晴天のような達成感が待っていることを本能は知っています。

 

悪い憂鬱は、行き先の無い道が永遠と続くような憂鬱です。

繰り返す単純作業、うだつのあがらない生活。

どんよりとした曇り空が何年も続くような虚無感。

そこには失敗もなければ、成功もないのです。

ただ結果のない日々が続くだけの憂鬱。

 

僕たちは、憂鬱を感じるとき、良い憂鬱なのか、悪い憂鬱なのかを見極めなければいけないでしょう。

そうすれば、進むべきなのか、逃げるべきなのかが自ずと見えてくるのです。

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