ラップ等と全然関係ない話で恐縮なのですが、ウェブマーケティングの会社でのバイトが終わり、しばらくウェブ界隈から遠ざかりそうなので、忘れないようにメモも兼ねて書いてみました。
記事の目次
ウェブマーケティングとは
ざっくり言うとお客さん候補を呼んでお金を稼ぐ
ウェブマーケティングというと、何か凄く難しくて特殊なことをするイメージがあります。リスティング広告、SEO、LPO、A/Bテスト、コンテンツ・マーケティング、アクセス解析、グロースハック、新しい概念や言葉は次々と生まれてきます。
確かに本格的にやろうと思うと特殊なスキルが必要なのかもしれませんが、それっぽいことをする分にはGoogle Analyticsで大体の数字を見ることができるので事足ります。
それよりもウェブマーケティングで大事なのは考え方の部分だと思っています。
その考え方の基本は、「たくさんお客さんを呼んで、出来るだけお金を稼ごう」ということです。この世の中で行われているビジネスは、ほぼ全てが「お客さんを呼んでお金を稼ぐ」が原則です。ウェブマーケティングで特殊なのは、それが全て数字で見えてしまう点です。
ウェブ・マーケティングの1つ目のポイントは「最適化」
たとえば以下のような場合を考えてください。
(1) 今月は1000円分のお金・労力で1010円を稼ぐことができた。
なるほど。1000円で10円の利益ということは、来月は1010円で1010.1円を稼ぐ活動になりそうですし、倍働けば2000円で2020円を稼ぐ活動ができそうです。
それ以上はあまり思い浮かびませんね。
レバレッジの理論を用いれば、銀行から99,000円を借りてくるともう少し効率よく稼げそうですね。自分の1,000円と合わせて、100,000円を使って101,000円を稼いで、100,000を返済すれば、1,000円で1,000円の利益を上げることが出来ます。
それくらいでしょうか。
では、以下のようなデータが分かっていればどうでしょう。
(1) 今月は1000円分のお金・労力で、100人のお客さんを呼ぶことができた。
(2) 500円分のお金・労力でFacebookから50人来てくれた
(3) 500円分のお金・労力でGoogleから50人が来てくれた。
(4) Facebookから来てくれた50人は10円稼がせてくれた。
(5) Googleから来てくれた50人は1000円稼がせてくれた。
というようなデータが取れたとします(凄く適当な例ですが)。
この場合、どうやら来月は1010円以上のお金を稼ぐことが出来そうです。
ウェブにおけるマーケティング活動でポイントなのは先ほども言ったようにすべての数字が見える点です。この場合は1000円をすべてGoogleからお客さんを呼ぶために使うと、1000円でGoogleから100人のお客さんを呼べるので、合計で2000円を稼ぐことができます。
このように、労力や資本の投下を「最適化」するためのデータが取りやすいのがウェブ・マーケティングの1つ目の特徴です。
良い悪いの可視化によって「改善活動」が出来る
もう一つの特徴はサイトやサービスが良くなったのか、悪くなったのかが数字で分かるという点です。
こちらは純粋な意味でのウェブマーケティングとは異なるかもしれませんが、最近はグロースハックという言葉の流行とともに、こちらの改善活動もとても重要視されています。
先ほどの例でいえば自分はGoogleから来た50人が1000円を稼がせてくれるサービスを運営しているけれど、ライバルの類似サービスはGoogleから来た50人が倍の売れ行きで2000円を稼がせてくれるというより優良なサービスを運営していたらどうでしょう。ライバルの類似サービスはどんどん成長していって、自分のサービスは廃れていってしまうでしょう。
では、どのようにサイト・サービスを改善するのでしょう。
たとえばウェブサイトの購入ボタンの色は何が良いのでしょうか。来てくれたお客さんの半分に青の購入ボタンを表示して、もう半分に黄色の購入ボタンを表示してみると分かりそうですね。黄色の購入ボタンのほうが購入してくれる人の割合が5%多かったといったデータが取れた場合、購入ボタンの色はどうやら黄色のほうが良さそうです。
これは一番簡単なA/Bテストの例ですが、このようにウェブサイトやサービスの様々な部分を改善することができる(より効率よく稼げるウェブサイト・サービスを作れる)というのがウェブの2つ目の特徴です。
まとめ
ということで、ここまでを簡単にまとめると、
ウェブ・マーケティングの基本は
(1) お客さんを呼ぶ
(2) そのお客さんに稼がせてもらう
(3) お客さんを呼ぶ導線を最適化する
(4) より稼げるサイト・サービスに改善する
という4つで全てになります。
(1)はWebマーケティングの従来の花形である広告・集客の辺りです。SEOやリスティング広告、バナー広告、アフィリエイト、ソーシャル等があります。ここら辺を(3)で最適化するわけですね。
(2)はマネタイズの話で、呼んできたお客さんに物やサービスを買っていただいてお金を稼ぐのか、会員になってもらってお金を払ってもらうのか、広告を踏んでもらって広告先の企業からお金を稼ぐのか、利用者をたくさん集めてサービスごと他の会社に売るのか等、さまざまな方法があります。スマートフォンの登場とシリコンバレー発のスタートアップブームによって課金回りの理論も盛り上がっています。
そして、それぞれの方法に合わせて(4)を行うというわけですね。こちらもグロースハック等で盛り上がりを見せています。
色んな方法論や概念の流行り廃れはありますが、基本的に全部この中に整理できると思います。ということで、また時間があればそれぞれで用いられている手法等を詳しく解説していこうと思います。
ITビジネスの大枠を掴むのにオススメの本はこちら。
(3)の課金の部分についてはこの本がダントツでオススメ。
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