M&A用語：競業避止義務とは

競業避止義務とは

競業避止義務とは、売主が対象企業の売却後に類似する事業を行わないということを誓約させるもので、一般的な誓約事項（コベナンツ）のひとつです。

買主側からすると、対象企業をM&Aした後に売主が再度同じビジネスを始めてしまうと市場の競争環境が悪化するため、M&A時に想定していた事業計画やバリュエーションとは前提が異なってしまいます。そこで、売却後何年間は類似ビジネスを行わないといった誓約事項を最終契約に盛り込むのが一般的です。

一方、売主側からすると、自分の得意分野で起業して株式譲渡等で売却したあとには、再度、自分の得意分野で新しい事業を立ち上げるのが一般的です。そのため、競業避止義務で禁止される範囲（事業範囲、地域、期間など）は交渉を通じて明確化しておき、M&A後の活動が不当に制限されないようにすることが重要です。

written by @raq_reezy

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