【米国株】ABNB(Airbnb)とPYPL(ペイパル)を購入

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*マクロ経済の考察は「Mercury’s」に移行しました

はじめに

ABNBとPYPLを購入したので、今回はそのメモです。

購入金額は非常に少額で資産全体に対する影響は数%程度です。ここしばらくの米国株下落やドル安によって、米国株のポジションが全体の17%程度に下がったので、現時点での目安である20%までリバランスする目的で2つの株式を購入しました。

written by @raq_reezy

ABNB(Airbnb)の株価は長期保有を前提として割安か

Airbnbの直近の業績は、以下の通りです。

ABNBの業績推移(2022年3Q)

ABNBの業績推移(2022年3Q)

Airbnbは、赤字が続いており、特に2020年は新型コロナの影響で大幅な赤字を出しました。しかし、リモートワークなどが定着したことから、ワーケーションの需要も取り込み、昨年からオーナー利益(= 営業CF − CapEx)が大きくプラスになっています

オーナー利益と純利益の差額としては、2020年や2021年にはリストラ費用等がありますが、今年は株式報酬が大部分になります。

ABNBのROE推移(2022年3Q)

ABNBのROE推移(2022年3Q)

ROEは30%を超えてきており、利益を運転資金に再投資した場合は高い利回りが期待できます。また、Airbnbは自社で不動産を保有するわけではなく、あくまでも民泊やホテルと旅行者をマッチングするプラットフォームであるため、株主還元も積極的に行うことができるでしょう。

続いて、高いROEを長期で保てるかどうかですが、「Airbnbの競合は?」と言われても名前がパッと浮かばないように、Airbnbは民泊のマッチングプレイスとして圧倒的な立ち位置を手にしています。今後はネットワーク効果が働くため、Airbnbが同業他社とコスト競争に陥って利益が毀損するといったことも考えにくく、安心して長期で保有できます。

株価はPERが34倍程度です。アナリストは、来年のEPS成長率を7%程度、再来年のEPS成長率を26%程度と見ています。そうすると、PER34倍はやや割高だと考えることもできると思います。

今後のアップサイドのストーリーとしては、Airbnbはワーケーションなどの需要を取り込むことに成功しており、1ヶ月以上の滞在が予約全体の2割を占めています。アメリカの不動産価格や住宅ローン金利が高騰しているので、家を買ったり、部屋を借りることができずに、エアビーで暮らしている人もいます。エアビーで暮らすというのは、長期的にトレンドになっていく可能性があります。

PYPL(ペイパル)の株価は長期保有を前提として割安か

ペイパルは、僕のお気に入りの会社のひとつで、以前から保有しており、今回は買い増しとなります。

業績推移は以下の通り。

PYPLの業績推移(2022年3Q)

PYPLの業績推移(2022年3Q)

非常に安定して営業キャッシュフローやオーナー利益が伸びています。伸びは少し鈍化しはじめていますが、インターネットが飽和していることを考えると仕方なく、今後は急成長というよりは、緩やかに伸びていくフェーズに入るでしょう。

PYPLのROE推移(2022年3Q)

PYPLのROE推移(2022年3Q)

ペイパルのROEは直近で11%まで落ち込んでおり、これは利益を事業に再投資しても利回りが11%しかないことを意味します。S&P500でも年率9%といったリターンが出ることを考えるとROE11%は少し低めであり、株主資本を株主に還元して減らすなり、利益を増やすなり、ROEをさらに高めていく必要があります。バフェットはROEが15%あれば、細かいことを心配する必要はないと述べていますが、ペイパルのROEは来年再来年と15%は超えてくると思っています。

ウォーレン・バフェットの投資手法と年利回りを詳しく解説

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2022年9月14日

ペイパルのPERは約17倍しかなく、あくまでも個人的な意見ですが、割安だと思います。投資家が心配しているのは、様々な決済サービスが出てくる中で、ペイパルの優位性が失われるのではないかという点だと思います。僕はペイパルのユーザーとして、この点については特に心配していません。

結論

Airbnbはバリュエーションの面で、ペイパルはROEの面で少し問題がありますが、それでも1年前と比べると、Airbnbは47%、ペイパルは63%も株価が下がっています。比較的リーズナブルな株価水準になっていると思います。

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