日本庭園用語:気勢とは

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気勢とは

気勢とは、木や石などがどちらの方向に勢いを持っているかを指します。

例えば、右側に向かって枝がたくさん生えている木であれば、右向きに気勢が出ていることになります。あるいは、左上に向かって尖っている石であれば、左上に向かって気勢が出ていることになります。

基本的には、気勢が正面衝突するのではなく、補完し合うように配植や石組みを行うのが一般的です。

例えば、2本の木を寄せて植えるときに、左側の木が右向きに、右側の木が左向きに気勢を放っていると、気勢が正面衝突してしまいます。そこで、左側には左向きの気勢、右側には右向きの気勢を持った木を植えるようにします。これは木の枝が伸びたときにお互いの成長を邪魔しないようにという観点から合理的な配植でもあります。

石組みの場合は、感じの「人」のようにそれぞれが支え合うように石を組む場合もあります。また、石組みだけでなく、飛石などをつくる場合にも、それぞれの石の気勢がぶつからないように注意をします。

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