日本庭園の主な石組8種類をわかりやすく解説

日本庭園の主な石組8種類をわかりやすく解説

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はじめに

日本庭園の石組にはどんなものがあるか興味がある方へ。

この記事では、以下のような内容を説明しています。

この記事の内容

  • そもそも日本庭園の「石組」とは?
  • 8種類の有名な石組を解説

この記事を読んでいただければ、日本庭園の主要な石組について理解して鑑賞を楽しめるようになります。せひ最後までお読みください。

written by @raq_reezy

日本庭園の「石組」とは

日本庭園の「石組(いわぐみ)」とは、複数の石・岩を組み合わせた特定の表現を指します。

日本庭園においては、なんとなく配置されているような石・岩にも意味があるのが一般的です。主な石組を知っておくことで、「これは七五三石組だな」といったように、日本庭園をさらに深く鑑賞して楽しむことができます。

今回は、主な石組として、以下の8種類を解説します。

日本庭園の主な8種類の石組

  1. 三尊石組(さんそん いわぐみ)
  2. 神仙蓬莱石組(しんせんほうらい いわぐみ)
  3. 須弥山石組(しゅみせん いわぐみ)
  4. 七五三石組(しちごさん いわぐみ)
  5. 鶴亀石組(つるかめ いわぐみ)
  6. 滝石組(たき いわぐみ)
  7. 陰陽石組(いんよう いわぐみ)

それでは、具体的に各石組について見ていきましょう。

三尊石組(さんそん いわぐみ)

日本庭園の石組:三尊石組(さんそんいわぐみ)

日本庭園の石組:三尊石組(さんそんいわぐみ)(musokokushi.comより)

三尊石組(さんそん いわぐみ)は、仏教の影響を受けた、最も基本的な石組です。

一尊よりも三尊にお願いをした方が効果があるという仏教信仰から生じた物で、主尊(中央の仏様)に見立てた真ん中の大きな石、脇時(左右の仏様)に見立てた小さな石、合計3つの石で組まれます

三尊石組は、他の様々な石組の一部分となることもあります。例えば、三尊石組をいくつも組み合わせることで、須弥山石組のような山岳が表現されることもあります。

神仙蓬莱石組(しんせんほうらい いわぐみ)

日本庭園の石組:神仙蓬莱石組(しんせんほうらい いわぐみ)

日本庭園の石組:神仙蓬莱石組(ohoriteien.jpより)

神仙蓬莱石組(しんせんほうらい いわぐみ)とは、池泉庭園でみられる神仙思想に基づいた石組です。

東方の海の彼方に不老不死の仙人が住む神仙島があり、そこには長寿・延命の薬があるという神仙思想の言い伝えをもとに、神仙島(蓬莱島・方丈・瀛州・壺梁の四島)を表現する巨岩そこに向かう船を表現する舟石が池の中に配置されます。

須弥山石組(しゅみせん いわぐみ)

日本庭園の石組:須弥山石組(しゅみせん いわぐみ)

日本庭園の石組:須弥山石組(travel.co.jpより)

須弥山岩組(しゅみせん いわぐみ)とは、仏教の宇宙観において九山八海の中心に天をも突き抜けるようにそびえる山である須弥山(妙高山)を表現する石組です。

須弥山や九山八海がさまざまな石や水風景によって表現されます。

七五三石組(しちごさん いわぐみ)

日本庭園の石組:七五三石組(しちごさん いわぐみ)

日本庭園の石組:七五三石組(kouganji.comより)

日本の陰陽道では、奇数は陰陽の陽を表す縁起の良い数字だとされています。その中でも、特にめでたいとされる七・五・三という数字を組み合わせた石組を七五三石組(しちごさん いわぐみ)といいます。

龍安寺の枯山水庭園の七五三石組は特に有名で、合計15個の石は、どの角度から見ても、必ず一つは他の石に隠れて見えない並べ方となっています。

鶴亀石組(つるかめ いわぐみ)

日本庭園の石組:鶴亀石組(つるかめ いわぐみ)

日本庭園の石組:鶴亀石組(金閣寺・御朱印より)

鶴亀石組(つるかめ いわぐみ)は、長寿で演技の良い生き物とされる鶴と亀を表現する石組です。

鶴の羽の部分は、羽石など石によって組まれる場合もあれば、松などの木によって表現されることもあります。羽石の部分を三尊石組でつくることもあります。

滝石組

日本庭園の石組:滝石組(たき いわぐみ)

日本庭園の石組:滝石組(庭園ガイドより)

滝石組は、滝の落ちる場所につくられる石組を指します。

どのように滝石組をつくるかによって、滝の落ち方が変わります。たとえば、岩に沿うように滝を落とすこともできれば、出っ張った岩から滝を落とせば垂直に落とすこともできます。滝を二段・三段に分けることもできますし、滝の幅も石組によって調整できます。

水が流れていないけれど、滝石組だけ残っているものを枯滝石組といいます。

陰陽石組

日本庭園の石組:滝石組(いんよう いわぐみ)

日本庭園の石組:滝石組(ニッポン旅マガジンより)

陰陽岩組(いんよう いわぐみ)とは、男性器や女性器を模した石による岩組です。男性器を模した岩を陽石、女性器を模した岩を陰石といいます。

江戸時代には、後継がいない大名はお家取りつぶしとなっていました。そのため、大名たちは子宝を願って、陰陽石組などを庭に組むようになりました。

まとめ

今回は、日本庭園の主な石組について紹介しました。

  1. 三尊石組(さんそん いわぐみ)
    3つの石を三尊仏に見立てた岩組
  2. 神仙蓬莱石組(しんせんほうらい いわぐみ)
    道教に由来する神仙蓬莱思想に基づいて、蓬莱島を表現した石組
  3. 須弥山石組(しゅみせん いわぐみ)
    仏教の宇宙世界の中央にそびえる須弥山を中心に九山八海を表現した石組
  4. 七五三石組(しちごさん いわぐみ)
    縁起の良い奇数で石をまとめた石組
  5. 鶴亀石組(つるかめ いわぐみ)
    長寿で縁起の良い動物とされる鶴と亀を表現した石組
  6. 滝石組(たき いわぐみ)
    滝の周りに組まれる石組
  7. 陰陽石組(いんよう いわぐみ)
    子沢山を願って組まれた、男性器や女性器を模した石組

以上です!

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