池泉庭園とは
池泉庭園とは、池がある日本庭園のことを指します。「山水」や「林泉」と呼ぶこともあります。
日本庭園の起源は、古くは神社の境内にみられた神池・神島をルーツとしています。そこに仏教の影響が入ってきて、日本庭園の文化が発展していきました。飛鳥・奈良時代からは、池を海に見立てて日本庭園をデザインするようになり、中島や護岸など様々な工夫がなされるようになっていきます。
池泉庭園は大きく3種類に分類できます。池泉周遊式庭園、池泉観賞式庭園、池泉回遊式庭園の3つです。平安時代には「寝殿造系庭園」や「浄土式庭園」などの池泉周遊式、鎌倉時代からは池泉観賞式、桃山時代からは露地(茶庭)の影響で「歩き回れる庭」が主流になり、「大名庭園」などの池泉回遊式が多くなっていきました。
日本庭園は基本的に池泉庭園ですが、池泉庭園ではないものとしては、禅宗や侘び・寂び文化の影響で誕生した枯山水があります。
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関連参考書籍
本記事を書くにあたり、以下の書籍を参考にしています。日本庭園の種類や歴史、構成要素について、初心者にもわかりやすく解説されています。
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