侘び・寂び(わび・さび)とは
侘び・寂び(わび・さび)とは、室町時代に禅宗などの影響を受けて主流になった、美しさについての価値観です。
侘び・寂びの価値観では、経年変化などによって、汚れたり、欠けたり、寂れたりと劣化した様子の中にも美しさを見出します。例えば、千利休は庭をすべて綺麗に掃除した後に、あえて木を揺らして数枚の葉を掃除したばかりの庭に落としました。
一般的にはネガティブに捉えられる「足りなさ」「心細さ」「寂しさ」「衰え」といったものを重要視した侘び・寂びの文化は日本庭園にも影響を与え、室町時代から桃山時代にかけて、深山幽谷の趣を備えた枯山水や露地(茶庭)など、侘び・寂びの価値観を取り込んだ日本庭園が誕生しました。
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関連参考書籍
本記事を書くにあたり、以下の書籍を参考にしています。日本庭園の種類や歴史、構成要素について、初心者にもわかりやすく解説されています。
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