寝殿造系庭園とは
寝殿造系庭園とは、平安時代の一般的な貴族屋敷である寝殿造の邸宅につくられた池泉庭園・池泉舟遊式庭園です。
風水の考えが取り入れられ、庭の東から青龍に見立てた遣水によって水を引き、庭の南には朱雀に見立てた池がつくられました。この庭づくりの手法については『作庭記』にも記されています。
遣水では、お酒が流れてくるまでに和歌を読むという平安貴族の遊びである「曲水の宴」が行われました。
平安時代の後期になると、末法思想が流行した影響で、池の西側に阿弥陀堂を建てた浄土式庭園へと発展しました。
関連記事
関連参考書籍
本記事を書くにあたり、以下の書籍を参考にしています。日本庭園の種類や歴史、構成要素について、初心者にもわかりやすく解説されています。
コメントを残す