深山幽谷とは
深山幽谷とは、世俗を離れた深い山奥を意味しています。
本来の禅宗においては、深山幽谷の中で座禅を組んで修行をするのが一般的でした。
しかし、室町時代などにおいては、実際には京都など町中に寺院が建立されることが多かったため、寺院の中に深山幽谷を表現しようという試みがなされるようになりました。具体的には、部屋の中に水墨画を飾ったり、枯山水の庭園をつくるなどがあげられます。
やがて、侘び・寂びの価値観へと繋がり、寺院以外でも露地(茶庭)など深山幽谷をイメージした日本庭園が作られるようになりました。露地では、深山幽谷への入り口を連想させる敷石や飛石などが配置されます。
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関連参考書籍
本記事を書くにあたり、以下の書籍を参考にしています。日本庭園の種類や歴史、構成要素について、初心者にもわかりやすく解説されています。
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