マージャーファイリング(企業結合届出)とは
マージャーファイリング(企業結合届出)とは、あるM&Aが競争を実質的に制限することとなるかどうかの審査を受けるために、企業結合を行う際に公正取引委員会に提出する届け出を指します。
企業結合とは、一定の要件を満たす株式譲渡や合併、会社分割、共同株式移転、事業譲渡などを指し、具体的な要件はストラクチャーごとに定められています。
例えば、株式譲渡については独占禁止法10条2項に定められており、買主側による対象会社の議決権保有割合が新たに20%または50%を超える場合(支配株主となる場合)であって、直近事業年度における国内売上高が取得会社(買主側)について200億円、対象会社について50億円をいずれも超える場合に届け出が必要となります。
買主側は、企業結合計画を作成して、公正取引委員会に提出します。その後、第一次審査、第二次審査を経て、問題なしと認められた場合は、当該M&Aを進めることができます。公正取引委員会が競争を制限するものだと認識して排除措置命令を出した場合には、買主側は取消訴訟を行うことができます。
競合関係の企業をM&Aする場合には、DD(デューデリジェンス)等を行う際のガンジャンピング行為にも注意が必要です。
written by @raq_reezy
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