はじめに
2022年12月の米国雇用統計が発表されたので、確認しておきたいと思います。
前回の雇用統計では、平均時給の上昇率が再加速した点が嫌悪されましたが、今回の雇用統計では平均時給の上昇率は順調に下落しました。
マーケットもポジティブに受け止めて、金利は低下、株式は上昇しました。
written by @raq_reezy
失業率
失業率は3.5%。前回11月の3.7%(修正値3.6%)からさらに低下しており、雇用は強いことが伺えます。
失業率が低いこと自体は良いことです。もしも失業率が低いままにインフレを抑えることに成功すれば、ソフトランディングが見えてくるでしょう。ガンドラック氏や故マイナード氏、サマーズ氏のいうようなハードランディングになるのか、それとも失業率が低いうちにインフレを抑え切ってソフトランディングに成功するのか、引き続き、注視していきたいと思います。
平均時給の上昇率
平均時給の上昇率は+4.5%。11月の+5.1%(修正値+4.8%)から減速しました。
基本的に雇用統計は遅行指数ですから、平均時給のインフレ率も順調に収まってきたというのは、かなりインフレ(第一派)との戦いは進展が見えてきたといっても良いでしょう。
結論
「失業率は低いまま、平均時給の上昇率は減速をみせた」という今回の雇用統計は素直にポジティブに受け取ってよい内容だと思います。
FRBはマーケットが調子付かないよう、引き続き、鷹派のトークを続けると思いますが、今回のように「インフレが収まりつつある」という実態が見えているかぎり、特に気にせずに債券や株式のロングポジションを継続していきたいと思います。
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