はじめに
海外ヒップホップのプロデューサーを知りたい方へ。
この記事では、海外ヒップホップの人気・有名なプロデューサーを紹介しています。
この記事の内容
- ヒップホップのプロデューサーとは
- おすすめのヒップホッププロデューサー13人を紹介
ぜひ、最後までお読みください。
*それ以外について知りたい方は「ヒップホップの教科書」からお探しください。
written by @raq_reezy
ヒップホップのプロデューサーとは
ヒップホップのプロデューサーはビートをつくる人
ヒップホップでプロデューサーというと、一般的にはビートをつくるビートメイカーのことをいいます。
プロデューサーがつくったビートに、ラッパーがラップを乗せることで、ヒップホップの曲ができます。
プロデューサーから曲を探す
プロデューサーには、だいたい自分の得意なサウンドづくりというものがあります。
ラッパーは、だいたいビートにあわせたラップを乗せるので、曲の雰囲気はだいたいビートによって決まります。そのため、プロデューサーの得意なサウンドによって、曲の雰囲気が決まってくるといえます。
好きな曲があったときは、そのプロデューサーを調べることで、さらに好きな曲を見つけることができます。
プロデューサーの調べ方
プロデューサーを調べる簡単な方法は、リリック解説サイト「RAP GENIUS」でその曲を調べることです。
曲名で検索して、曲のページを開くと、その一番上の部分に「Produced by 〇〇〇」と書かれています。この部分に書かれているのが、その曲のプロデューサーです。
ヒップホップの有名・人気おすすめプロデューサー13選
有名・人気プロデューサー(1):ピート・ロック(Pete Rock)
ピート・ロックは、1990年代初頭のニューヨークにおいて、ピート・ロック&CLスムース(Pete Rock & C.L. Smooth)のプロデューサーとして頭角をあらわしました。
ソウルフルなビートによって、1990年代のアメリカ東海岸のヒップホップを支えた名プロデューサーです。
ピート・ロックがプロデューサーの代表曲「Nas – “The World Is Yours”」
有名・人気プロデューサー(2):DJプレミア(DJ Premier)
DJプレミアは、ギャング・スター(Gang Starr)のプロデューサーとして、1990年代のニューヨークを中心に活躍しました。愛称はプリモ。
ピート・ロックと並んで、1990年代の東海岸のサウンドを支えた名プロデューサーとして知られています。
DJプレミアがプロデューサーの代表曲「Nas – “Nas Is Like”」
有名・人気プロデューサー(3):ドクター・ドレ(Dr. Dre)
ドクター・ドレは、1990年代に大ヒットしたGファンクというアメリカ西海岸のサウンドを生み出したプロデューサーです。
自身でもラッパーとして作品を出しつつ、プロデューサーとしてもスヌープ・ドッグ、エミネム、50セントなど、多くのラッパーを世に送り出しています。
ドクター・ドレがプロデューサーの代表曲「Dr. Dre – “Nuthin’ But A G Thang”」
有名・人気プロデューサー(4):カニエ・ウェスト(Kanye West)
カニエ・ウェストは、ジェイZのロッカフェラ・レコードと契約して、プロデューサーとしてヒットしました。
ソウルフルな曲をサンプリングしつつ、サンプリング素材のピッチをあげるチップマンクソウルという手法を用いて、2000年代にサンプリングの波を復活させたプロデューサーです。
曲や映画のセリフ、SNS上の動画まで、世の中のあらゆるものを音楽素材としてパズルのように組み合わせ、新しいサウンドを生み出し続けています。
カニエ・ウェストがプロデューサーの代表曲「JAY-Z – “Izzo(H.O.V.A.)”」
有名・人気プロデューサー(5):ファレル・ウィリアムズ(Pharrell Williams)
ファレル・ウィリアムズは、シンプルでシックなサウンドによって、2000年代以降、ヒット作を連発し続けているプロデューサーです。
ヒップホップバンド「N.E.R.D.」やソロ活動も常に順調でしたが、2013年には「Happy」で世界的に大ヒットしました。
ファレル・ウィリアムズがプロデューサーの代表曲「Clipse – “Grindin'”」
有名・人気プロデューサー(6):スウィズ・ビーツ(Swizz Beatz)
スウィズ・ビーツも、ファレル・ウィリアムズのようにミニマムでループ感のあるビートで人気のプロデューサーです。
サビなどに自身の掛け声などが入ったビートも多いのが特徴で、客演にSwizz Beatzの名前がクレジットされていることもあります。
スウィズ・ビーツがプロデューサーの代表曲「Beyonce – “Check On It”」
有名・人気プロデューサー(7):ティンバランド(Timberland)
ティンバランドは、主に2000年代に大活躍したヒップホップ・R&B系のプロデューサーです。
アリーヤのプロデューサーとして頭角を現すと、ジェイZなどのヒップホップアーティストだけでなく、ジャスティン・ティンバーレイクなどのポップアーティストも幅広くプロデュースして活躍しました。
デビュー前には、前述のファレル・ウィリアムズとクルーを結成していたこともありました。
ティンバランドがプロデューサーの代表曲「JAY-Z – “Dirt Off Your Shoulder”」
有名・人気プロデューサー(8):J・ディラ(J Dilla)
J・ディラは、デトロイト出身の人気プロデューサーでした。
ア・トライブ・コールド・クエストのプロデューサーであるQティップが手掛けるはずだったリミックス作品の仕事が、Qティップの多忙によりJ・ディラに回ってきたことで、その才能が発見されると、どんどん有名になっていきました。
J・ディラは、職人肌のプロデューサーで、自宅の地下室で黙々とビートづくりを行いました。独特のもたれたリズム感と太いビートがサウンドの特徴で、多くのプロデューサーやドラマーに影響を与えました。
J・ディラがプロデューサーの代表曲「Q Tip – “Breathe And Stop”」
有名・人気プロデューサー(9):DJキャレド(DJ Khaled)
DJキャレドは、ビートメイカーとしてよりは、曲自体のプロデューサー(誰を呼んで、どういう曲をつくる)として有名ですが、彼自身がビートのプロデューサーにクレジットされている曲もあります。
DJキャレドがプロデューサーの代表曲「DJ Khaled – “I’m the One” feat. Justin Biever, Quavo, Chance the Rapper, Lil Wayne」
有名・人気プロデューサー(10):メトロ・ブーミン(Metro Boomin)
メトロ・ブーミンは、トラップ系の人気プロデューサーです。
主に、21サベージ、ミーゴス、フューチャーなどのプロデュースで知られています。
メトロ・ブーミンがプロデュースしたビートには「Young Metro Want Some More, ni**a」、「If Young Metro don’t trust you I’m gon’ shoot you」などのタグが挿入されているため、気づくことができると思います。
メトロ・ブーミンがプロデューサーの代表曲「Migos – “Bad and Boujee” feat. LIl Uzi Vert」
有名・人気プロデューサー(11):マスタード(Mustard)
マスタードは、タイガ、ロディ・リッチ、YGなどのプロデュースで知られるプロデューサーです。
マスタードも「Mustard on the beat, ho!」というタグをビートに入れているため、こちらもマスタードの作品だと気づくことができると思います。
マスタードがプロデューサーの代表曲「Mustard – “Ballin'” feat. Roddy Rich」
有名・人気プロデューサー(12):テイ・キース(Tay Keith)
テイ・キースは、テネシー州メンフィス出身のトラップ系の人気プロデューサーです。
トラヴィス・スコットの「Sicko Mode」の大ヒットで知られています。
テイ・キースがプロデューサーの代表曲「Travis Scott – “Sicko Mode” feat. Drake」
有名・人気プロデューサー(13):ヤング・チョップ(Young Chop)
ヤング・チョップは、シカゴのドリルシーンを支えたプロデューサーです。
シカゴのドリルシーンの顔役チーフ・キーフやリル・ダークのプロデュースで知られています。