ヒップホップ用語:コカインとは

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コカインとは

コカインとは、ドラッグの一種で、コカという常緑低木樹の葉から成分が抽出されます

昔からギャングの資金源であり、主に南米のコロンビアなどで製造されたものが、メキシコ経由など様々なルートでアメリカに運び込まれます。メキシコのギャングなどによって、アメリカの各大都市に運ばれたコカインは、地元のギャングに卸売されて、各地で販売されます。

コカインの製造や流通については、ネットフリックのオリジナルドラマ『ナルコス』に詳しく描かれており、コカインの製造で成り上がったパブロ・エスコバルや、メキシコのギャングを統一して流通を支配したフェリックス・ガジャルドなどの一生をドラマで見ることができます。(暴力的な描写が多いのでご注意ください)

元々コカインは比較的高価でしたが、1980年代に供給過剰によって価格が暴落しました。その際に、新たな顧客層を見つけて需要を生み出すことを狙って、コカインを煙草で吸引できるようにした安価なクラックコカインという形態の商品が生み出されました。

クラックコカインのブームによって、コカインは一気に若者の間に広がり、これを販売するカラーギャングなどの抗争も激化しました。1980年代は、クラックによってストリートが荒廃した時代であり、そうした社会の様相がヒップホップのリリックにも大きく影響を与えたことで、ギャングスタラップなどが登場しました。

また、コカインの売人(ハスラー)からラッパーになる者も多く、その中でもジェイZは、東海岸の北はニュージャージー州から南はバージニア州まで、各都市のギャングにコカインの卸売を行っていたといいます。

なお、基本的にヒップホップの世界観において、コカインとは商品(売るもの)であり、自分で使うものではありませんが、コカインを摂取することをラップするラッパーも増えています。

written by @raq_reezy

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2018年5月17日

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