ヒップホップ用語:打ち込みとは

sponcered by







打ち込みとは

打ち込みとは、midiで音楽を打ち込んでトラックを制作することを指します。

音楽を打ち込んで作るというのは普通のことのようにも思えますが、ヒップホップにおいては、もともとジャズなどの既存の音楽の一部を切り抜いてループさせることでトラックを制作するサンプリングと呼ばれる手法が主流でした。

そのため、どのような音楽を元ネタとしてサンプリングするかというのがヒップホップの楽しみ方であり、ゼロから音楽を打ち込んで作るというのは、あまり主流ではありませんでした。

しかし、90年代末頃から、ティンバランドやスウィズビーツ、ネプチューンズ(ファレル・ウィリアムズ)といったプロデューサーたちが、打ち込み系のビートを流行らせると、ジェイZがこれらのビートを乗りこなしてヒット曲を連発したことで、打ち込み系のトラックもヒップホップに浸透していきました。

これに対して、カニエ・ウェストチップマンクソウルといわれる元ネタのピッチをあげるサンプリング手法と、シカゴ色の強いソウルフルな元ネタの活用によって、再度サンプリングの気持ちよさを提示することになります。

また、アトランタを中心としたサウスのヒップホップでは、古くから打ち込み系のトラックが多く、クランクや現在流行りのトラップにも繋がっています。

written by @raq_reezy

関連記事

ヒップホップ・ミュージックのサンプリングとは

ヒップホップの醍醐味「サンプリング」とは?元ネタの調べ方も解説

2021年4月5日

関連用語

関連アーティスト

関連書籍・商品

関連動画・関連楽曲

「ヒップホップ用語集・スラング集」に戻る

 

洋楽ヒップホップを中身まで楽しむなら、洋楽ラップを10倍楽しむマガジン!

ラップの歌詞解読なら『洋楽ラップを10倍楽しむマガジン』!

2018年5月17日

sponcered by







ABOUTこの記事をかいた人

ラップをしています!アルバム『アウフヘーベン』、EP『Lost Tapes vol.1』、『Lost Tapes col.2』を発売中!