手水鉢(ちょうずばち)とは
手水鉢とは、主に露地(茶庭)に置かれる、手を清めるための水を流す器を指します。
元々は、神社やお寺で境内に入る前に置かれていた手水鉢が、お茶の文化が大成した桃山時代に、露地(茶庭)にも取り入れられるようになりました。
露地(茶庭)においては、背の低い手水鉢の周りに、前石などいくつかの石を添えるのが一般的で、それらをあわせて蹲踞(つくばい)と呼びます。
また、手水鉢から排水された水をそのまま地面に流すのではなく、地中に穴を掘って埋めた瓶の中に落とすことで、水が滴る音を鳴らす仕組みを小堀遠州が発明。これは水琴窟(すいきんくつ)と呼ばれるようになりました。
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関連参考書籍
本記事を書くにあたり、以下の書籍を参考にしています。日本庭園の種類や歴史、構成要素について、初心者にもわかりやすく解説されています。
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