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記事の目次
ポーカーのポジションとは
ポーカー(テキサスホールデム)においては、ポジションとは、ベットする順番のことです。
基本的には、先にベットしなければいけないほど不利で、みんなの行動を見てからベットできるほど有利です。
ポジションは非常に重要であり、有利・不利が固定しないように、1ゲームごとにディーラーボタンを時計回りに次のプレイヤーに回していくことで、常に順番はぐるぐると回るようになっています。
ポジションの分類
先に、ポジションの分類を書いておきます。
アーリーポジションの意味・名称
アーリーポジションとは、ベットする順番が早いプレイヤーを指します。
ミドルポジションの意味・名称
ミドルポジションとは、ベットする順番が全体で真ん中くらいのプレイヤーを指します。
レイトポジションの意味・名称
レイトポジションとは、ベットする順番が全体で後ろの方のプレイヤーを指します。
ブラインド
ブラインドは、やや特殊なポジションです。
後述しますが、プリフロップにおいては、まず一番最初に強制的にブラインドをベットしなければいけませんが、一番最後(ボタンよりも後)にベットアクションを行うことができます。つまり、比較的有利であるということです。
一方、フロップ以降は常に先にベットしなければいけません。つまり、常に不利であるということです。
ポジションの意味・名称
アンダー・ザ・ガンとは
アンダー・ザ・ガンは、アーリーポジションのひとつで、ビッグブラインドの左に座っているプレイヤーです。
プリフロップにおいて、後述するブラインドを除けば、一番最初にベットアクションを行います。一番最初にベットアクションを行うため、みんなから銃口を向けられているようなプレッシャーがあることから、アンダー・ザ・ガンと呼ばれています。
ハイジャック
ハイジャックとは、ボタンの2つ前のポジションを指します。
10人テーブルだとミドル〜レイトポジションに入ってきます。6人テーブルだとアーリー〜ミドルポジションです。
カットオフ
カットオフとは、ボタンの1つ前のポジションを指します。
10人テーブルだとレイトポジション、6人テーブルだとミドルポジションです。
ボタン
ボタンとは、ディーラーボタンが置かれているプレイヤーのポジションのことです。
10人テーブルでも、6人テーブルでも、レイトポジションです。
スモールブラインド
スモールブラインドとは、ボタンの次(左)のポジションを指します。プリフロップでは0.5bbをブラインドとして強制的にベットします。
ビッグブラインド
ビッグブラインドとは、スモールブラインドの次(左)のポジションを指します。プリフロップでは1bbをブラインドとして強制的にベットします。
ベットする順番の説明
続いて、ベットする順番を説明します。
プリフロップ
プリフロップでは、以下のようにベットしていきます。
ベットの順番(プリフロップ)
- まずは、スモールブラインドが0.5bbのブラインドを強制的にベット
- 次に、ビッグブラインドが1bbのブラインドを強制的にベット
- アンダー・ザ・ガンがベット
- 中略
- ハイジャックがベット
- カットオフがベット
- ボタンがベット
- スモールブラインドがベット
- ビッグブラインドがベット
フロップ以降
フロップ以降は、以下のようにベットしていきます。
ベットの順番(フロップ以降)
- (残っていれば)スモールブラインドがベット
- (残っていれば)ビッグブラインドがベット
- (残っていれば)アンダー・ザ・ガンがベット
- 中略
- (残っていれば)ハイジャックがベット
- (残っていれば)カットオフがベット
- (残っていれば)ボタンがベット
ポジションの有利・不利
先ほども書きましたが、ポーカーにおいては、基本的にベットする順番が後ろの方が有利です。相手の行動を見て、相手のハンドを推測しながら、正しいベットをしやすいからです。
例えば、フロップで相手がチェックしてきたなら、ワンペアなどの役が出来なかったと判断して、自分に役が揃っていなくてもベットしてプレッシャーを掛けることができます。
インポジション(ポジションがある)
相手よりも後にベットできることを「インポジション」または「ポジションがある」といいます。
「インポジションのときはベットする」等といった使われ方をします。
アウト・オブ・ポジション(ポジションがない)
相手よりも先にベットしなければいけないことを「アウト・オブ・ポジション」または「ポジションがない」といいます。
「フロップ以降はポジションがないので、なるべくプリフロップで相手をフォールドさせられるようレイズすべき」といった使われ方をします。
ポジションごとの勝率
続いて、ポジションごとの勝率を説明します。
この勝率は、オンラインポーカーサイトPokerStarsが9人テーブルについての統計をとって発表したもので、ゲームに参加した場合の勝率ではなく、プリフロップでのフォールド等も含めた勝率です。
アーリーポジション〜ミドルポジション
- アンダー・ザ・ガン:10.4%
- UTG + 1:8.1%
- UTG + 2:8.9%
- UTG + 3:9.7%
アーリーポジションでの勝率は、アンダー・ザ・ガンが10.4%と比較的高くなりました。
アンダー・ザ・ガンは、かなり強いハンドしかプレイしないという前提があるため、フロップ以降において、比較的相手をフォールドに追い込みやすく、その結果、勝率がやや高くなっているものと推測されます。
その他は、勝率が低めなものの、後ろにいくほど勝率が上がっていくことが分かります。
レイトポジション
- ハイジャック:12.0%
- カットオフ:12.8%
- ボタン:14.9%
レイトポジションは、アーリーポジション〜ミドルポジションに比べると、勝率が高くなっています。インポジションの方が強いということは数値上も証明されていることになります。
ブラインド
- スモールブラインド:11.2%
- ビッグブラインド:12.0%
スモールブラインドやビッグブラインドも比較的勝率が高くなっています。
これは、スモールブラインドやビッグブラインドは、そもそも強制的にブラインドをベットしているため、幅広いハンドでフロップ以降に参加する(プリフロップでフォールドしない)ことに起因しています。
そもそもゲームに参加する回数が多いので、勝つ回数も増えるということです。
ポジションごとの戦略とハンドレンジ
アーリーポジション〜ミドルポジション
アーリーポジション〜ミドルポジションの場合は、かなり強いハンドに絞ってプレイします。
これは、自分よりも後ろにベットする人が多く、中途半端なスターティングハンドでレイズすると、相手にさらにレイズをされて(=リレイズ)追い込まれることがあるからです。
中途半端なスターティングハンドでレイズして、相手にリレイズされた場合、フォールドすればベットしたチップは無駄だったことになりますし、コールすれば、不利なハンドでさらにチップを注ぎ込んで損失を拡大することになります。
このように、アーリーポジション〜ミドルポジションでは、中途半端なハンドをプレイすることは損失に繋がります。
レイトポジション
レイトポジションの場合は、多少プレイするハンドの幅(ハンドレンジ)を広げても大丈夫です。
なぜなら、自分よりも後にベットアクションを行うプレイヤーが少ないからです。
たとえば、自分がK♠︎8♠︎のようなハンドでレイズした場合、自分よりも後ろにA♣︎K♣︎のようなハンドを持っているプレイヤーがいたらリレイズされて、フォールドに追い込まれてしまいますが、自分がボタンであれば、そもそも後ろにはスモールブラインドとビッグブラインドしかいません。
スモールブラインド、ビッグブラインドが微妙なハンドしか持っていなければ、両方ともフォールドして、ポットを奪える可能性もあります。
スターティングハンド表を確認しよう
このように、ポジションが早いほど本当に強いハンドのみに絞ってプレイして、ポジションが後ろのときほど、そこそこ強いハンドまでプレイするというのが一般的な戦略になります。
そもそもどういったスターティングハンドが強いのか、具体的にどのようなハンドでプレイすべきなのかについては、以下で解説しています。
まとめ
今回は、ポーカーにおけるポジションについて説明しました。
- ポジションとは:
ベットする順番のこと - ポジションの有利・不利は:
後にベットできるほど有利、先にベットしなければいけないほど不利 - ポジションごとの戦略は:
ポジションが前のときほどプレイするハンドを強いものに絞る、ポジションが後ろのときほどプレイするハンドを広げる
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