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ブラフとは
ポーカーのブラフとは、自分のハンドが負けている可能性が高い状態で、相手をフォールドさせることを目的としたベットを行うことです。
具体例を見てみましょう。
状況
- 自分のスターティングハンドがK❤︎J❤︎
- 相手のスターティングハンドが8♦︎7♦︎
- コミュニティカードがA♦︎T♣︎7♠︎
自分のアウツは、K3枚(Kのワンペア)かQ4枚(ストレート)で合計7枚。リバーまでにアウツを引いて逆転する確率は約28%です。つまり、このゲームは基本的には負ける確率が高いといえます。
しかし、ここで自分からベットしたとします。相手はAやTのワンペアを警戒してフォールドしたので、自分はポットを手にすることができました。これがブラフです。
ブラフの種類
ピュアブラフ
ピュアブラフとは、逆転の可能性がほぼない状況で行うブラフのことです。
例えば、全然アウツのない状態でのブラフや、リバーでのブラフなどがピュアブラフに該当します。
全く勝ち目のない状態なわけなので、ブラフで相手をフォールドさせることができれば、大きなプラスになります。
セミブラフ
セミブラフとは、自分に逆転の可能性がそこそこある状態で行うブラフのことです。
フラッシュドローやストレートドローなど、アウツがそこそこある状態で行うセミブラフは、相手にブラフを見抜かれた場合でも、その後にアウツを引いて逆転する可能性があるというメリットがあります。
ブラフすべきタイミング
ブラフを仕掛けるタイミングは、以下の2点を考慮する必要があります。
- 相手がナッツ級の強いハンドを持っていないか
- 相手がポットにコミットしていないか
それぞれ説明します。
相手がナッツ級の強いハンドを持っていないか
まず、相手がナッツハンドを持っていた場合は、どれだけブラフをしても、相手をフォールドさせることは不可能です。また、ナッツでなかったとしても、フルハウスやフラッシュ、ストレート、スリーカードなどの強いハンドを持っていた場合も、相手をフォールドさせるのは難しいでしょう。
このように、相手のハンドが強すぎる場合は、自分のベットに対して相手がフォールドしてくれる確率は低くなり、ブラフが失敗する可能性が高まることを考慮しなければいけません。相手のポジションやベットの仕方からハンドレンジを予想して、充分にフォールドに追い込めるハンドなのかどうかを考えましょう。
また、自分がナッツを構成するハンドを持っている場合、ブラフをしやすくなります。
例えば、自分のハンドがA❤︎K♣︎、コミュニティカードがJ❤︎T❤︎7❤︎4♣︎2♠︎だとします。
このとき、自分のハンド自体はただのハイカードですが、自分がA❤︎を持っているということは、相手がA❤︎を持っていることはあり得ません。つまり、相手はナッツハンドである「Aを含むフラッシュ」は持ち得ないことになります。
ここで自分が強気のベットをすれば、相手がフォールドしてくれるかどうかは分かりませんが、少なくとも相手はAを含むフラッシュを警戒せざるを得ません。
相手がポットにコミットしていないか
例えば、ポットが50ドルで、相手のチップが残り5ドルだとしましょう。
このとき、相手は勝率が10%以下だとしても、フォールドよりもコールの方が期待値が良くなります。
このように、相手の残りチップがポットに対して少なすぎるとき、相手は負けている可能性が高かったとしても、フォールドしない方が期待値が良くなる場合があります。これを「ポットにコミットしている」状態といいます。
相手がポットにコミットしている状態では、どれだけブラフのベットをしてもコールされるので、ブラフする意味がありません。
適切なブラフの頻度・割合
必要なブラフ成功確率は?
まず、自分がベットする金額によって、必要なブラフ成功確率が変わります。
例えば、自分がブラフするときに1/4ポットをベットするのであれば、自分は少なくとも4回に1回はブラフを成功させる必要があります。1/2ポットをベットするのであれば、2回に1回はブラフを成功させる必要があります。
このように、ポットに対してたくさんベットするときほど、ブラフの成功確率は高くなければいけません。
ブラフの成功確率を高めるには頻度を減らす
ブラフの成功確率を高めようと思った場合には、相手プレイヤーから「あまりブラフをしない人」だと思われる必要があります。そのためには、ブラフの頻度を減らすのが有効でしょう。
一方、ブラフベットするときのチップ量が少なく、成功確率が低くても良いのであれば、ブラフの頻度を増やすことができます。ブラフの頻度を増やすメリットとしては、自分の本当に強いハンドにもコールしてもらいやすくなる点もあげられます。
ブラフキャッチのコツ
ブラフキャッチとは
ブラフキャッチとは、相手のブラフベットにコールすることです。
相手のブラフを見逃さずにキャッチすることから「ブラフキャッチ」と呼ばれています。
ブラフキャッチの期待リターン
ブラフキャッチすべきかどうかは、相手がベットしてくる金額とブラフの確率によります。
例えば、以下のようなケースで、ブラフキャッチ(コール)とフォールドのどちらが得になるか考えてみましょう。
ケース
- 相手がフロップで1/4ポットをベットしてくる
- ブラフの確率は30%、ブラフでない確率は70%
- ブラフだと自分のハンドの方が強い、ブラフでなければ相手のハンドの方が強いとする
さて、自分がコールした場合、期待リターンは以下のようになります。
- 30%の確率で、5/4ポット(1ポット + 相手の1/4ポット)の得をする
- 70%の確率で、何も手に入らない
このときリターンの期待値は(30% × 5/4ポット)+(70% × 0ポット)で0.375ポットです。それに対して、コールに必要なのは1/4ポット(0.25ポット)なので、コールした場合の期待値はプラスになります。
一方、すべてフォールドした場合、何も起こらないので、プラマイゼロです。
なので、コールをした方が得をする、言い換えると、積極的にブラフキャッチすべきだということになります。
まとめ
今回は、ブラフについて説明しました。
- ブラフとは:
ブラフとは、自分のハンドが負けているときに、相手をフォールドさせることを目的としてベットすること - ブラフの種類:
相手のフォールド以外に勝ち目がないブラフがピュアブラフ、相手のフォールド以外にも逆転の可能性があるブラフがセミブラフ - ブラフすべきタイミングについて:
相手がフォールドできない強いハンドではないか、相手がすでにポットにコミットしていないかを考慮すること - ブラフの頻度:
自分のブラフベット額が大きいなら高い成功確率が求められるので頻度は少なくする、自分のブラフベット額が小さいなら成功確率は低くても良いので頻度を増やせる - ブラフキャッチのコツ:
相手のベット金額とブラフ確率によって、ブラフキャッチすべきかどうかが計算できる
以上です。
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